阿部将大、地元記念を4連勝で初V「今後やっていくうえで励みになる」【別府競輪・オランダ王国友好杯】

AI要約

阿部将大(28)=大分=が地元記念を4連勝で初制覇し、大分勢としては23年ぶりのVを達成。

阿部は自身の勝利に謙虚な姿勢を見せ、「若手全員で九州を盛り上げていく」と語った。

九州勢にとって大きな柱となった阿部は、今後の活躍が期待されている。

阿部将大、地元記念を4連勝で初V「今後やっていくうえで励みになる」【別府競輪・オランダ王国友好杯】

◇28日 G3・令和6年能登半島地震復興支援競輪「開設74周年記念 オランダ王国友好杯」最終日(大分県・別府競輪)

 12Rで決勝が行われ、阿部将大(28)=大分=が最終3角番手まくりで地元記念を4連勝で初制覇。6月の函館万博協賛以来通算4度目のG3優勝で、大分勢としては01年の前節(小野俊之)、後節(渡辺隆)以来23年ぶりの地元記念Vとなった。2着は阿部を追走した松谷秀幸、3着は追い込んだ古性優作。

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 前受けから突っ張って逃げた伊藤颯馬の頑張りを無駄にするわけにはいかない。阿部は「後ろがまだ来てないから早すぎる」と分かってはいたが、番手から迷うことなく出た。あとはゴールまでまっしぐら。別府記念を地元選手が23年ぶりに制してみせた。

 「他の記念の優勝とは全然違いますね。ずっと誰も取ってない難しい大会を若い僕が勝てた。今後、競輪をやっていくうえでいい励みになる。お客さんの声は全部聞こえていました」と、この時を待ち続けた地元ファンの大歓声が何よりもうれしかった。

 これでG3は今年3度目の優勝。もはや九州を代表する選手に成長したと言っていい。鋭い自力脚があって、番手戦でもそつなくこなす万能型で、おまけに人柄も素晴らしい。次は当然GⅠ優勝が期待されるところだが、阿部の思いはちょっと違う。

 「僕が引っ張るというよりも、颯馬、嘉永(泰斗)、(伊藤)旭ら若手全員で九州を盛り上げていく。まずは颯馬には恩返ししなければいけないですね」

 この後のオールスターについても「勝ち上がりたいけど、番組を見て自分の仕事をするだけ」と謙虚な姿勢を崩さない。G1タイトルから遠ざかっている九州勢に大きな柱ができたのは間違いない。