橋本大輝、東京金の鉄棒でまさかの着地ミス「疲れで正常な判断が…」 団体金に向け「恩返しの気持ちを忘れずに」/体操

AI要約

日本は男子体操予選で中国に次ぐ2位で決勝進出を果たした。

橋本大輝選手は鉄棒でミスを犯し、チームの決勝進出を逃した。

団体決勝に向けて選手たちは立て直しを図り、金メダルを目指す姿勢を示している。

橋本大輝、東京金の鉄棒でまさかの着地ミス「疲れで正常な判断が…」 団体金に向け「恩返しの気持ちを忘れずに」/体操

パリ五輪第2日・体操(日本時間28日、ベルシー・アリーナ)男子予選が行われ、2班で登場した日本が競技を終了した時点で中国に次ぐ2位となり、29日の決勝進出を決めた。

エースの橋本大輝(22)=セントラルスポーツ=は、3種目目の鉄棒で着地でバランスを崩して両手をマットにつくなど、ミスが目立った。「久しぶりに試合をしたので、ちょっと調整がうまくいかなかった。どうしてもすごい疲れていて、正常な判断ができなかったですし、きつかったです。気持ちも引きずってしまいました。気持ちの面での調整もうまくいっていなかった」と呆然(ぼうぜん)とした様子で目を潤ませた。

2大会ぶりの団体金メダルを目指し、跳馬からスタート。2種目目の平行棒までは順調に進んだが、3種目目の鉄棒で落とし穴が待っていた。萱和磨(27)=セントラルスポーツ、岡慎之助(20)=徳洲会=が順調に決め、日本勢3番手で橋本が登場。「東京五輪金メダリスト」と会場でアナウンスされて出て、会場中の視線を集めて演技をスタート。F難度の「リューキン」、G難度の「カッシーナ」、E難度の「コールマン」と離れ技を次々決め、順調だった。だが、着地に向けて鉄棒から手を放し、マットに足が着いた瞬間に前につんのめり、両手をマットについてしまった。演技の出来栄えを示すEスコアが7・133点と伸びず、この種目で日本勢4番手。全体でも8位に入れず、決勝進出ならず。種目別鉄棒の2連覇、今大会の3冠の可能性も消滅した。

29日の団体決勝に向けて立て直しを図る。「やれることをやるしかないかな。どうしたらスイッチというか、もう一度自分が立て直せるかと言われたらちょっと難しいです。きょうはみんなが頑張って声を出してて申し訳ないと思っちゃって。団体決勝で良い演技を出して金メダルを取ること、それが恩返し。その気持ちだけは忘れず団体決勝に臨みたい」と最後は気持ちを切り替えた。