【パリ五輪】ニッカン金予想カレンダー公開!52年ぶり頂点挑む高橋藍ら男子バレー決勝は何日?

AI要約

日本勢のパリオリンピック(五輪)における金メダル候補を紹介。柔道、フェンシング、卓球、体操、レスリング、バレーボール、やり投げ、ブレイキン競技で注目のアスリートたちが登場する。

各競技での選手の特徴や戦略、過去の実績に触れつつ、日本勢が金メダルを目指す姿を解説。メダル獲得の期待が高まる様子が描かれる。

パリ五輪のメダルデザインについても紹介。エッフェル塔などパリを象徴する要素が取り入れられ、歴史的な舞台で展開される五輪の魅力が伝えられる。

【パリ五輪】ニッカン金予想カレンダー公開!52年ぶり頂点挑む高橋藍ら男子バレー決勝は何日?

 いよいよパリオリンピック(五輪)が幕を開ける。ともに過去最多となった金メダル27個、メダル総数58個を獲得した東京大会から3年。有観客で行われる今回、果たして日本勢はいくつのメダルをつかむのか。五輪恒例の担当記者による金メダル予想は21個。夏季五輪史上初めて競技場外開催となるセーヌ川を舞台にした開会式は、現地時間26日の午後7時半(日本時間27日午前2時半)からスタートする。17日間に及ぶ花の都での夏の祭典。アスリートたちの熱い戦いを楽しもう!

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 ■27日 柔道女子48キロ級 角田夏実

 男女14階級で最初に決勝を迎え、日本の夏季五輪500個目のメダルを、大会1号の金で彩る。谷亮子、阿武教子以来となる世界選手権3連覇中、かつ3大会すべてオール一本勝ち。ともえ投げからの柔術、総合格闘技グラップリング仕込みの腕ひしぎ十字固めは、世界から最警戒されても止められない。31歳11カ月の柔道女子最年長の五輪デビューVを果たす。

 ■29日 フェンシング女子サーブル個人 江村美咲

 日本選手団の女性旗手を任され、ディオールの大会アンバサダーに日本人で唯一選ばれ、本業では世界ランキング1位。世界選手権2連覇やプロ転向を、ともに国内で初めて達成した。女子代表最長身の170センチから繰り出す、一瞬で間合いを詰めるロングアタックが武器。日本女子初、サーブル種目初の表彰台にとどまらず、個人初の金メダル最有力だ。

 ■30日 卓球混合ダブルス 張本・早田組

 最強中国勢不在ながら、国際大会4大会連続優勝締めで第2シード。“はりひな”結成から約5年たち、早田は「(戦術を)お互いに提案できている」と連係を深めた。張本は「男子のボールを難なく返してくれる。次に自分が決めやすいようにサポートしてくれる」と信頼し「男女の境がなく、同等にプレーできるのが僕たちの強み」と自信を持つ。

 ■31日 体操男子個人総合 橋本大輝

 史上最年少19歳で五輪の頂点に立ってから3年。「世界の体操界の顔」として2連覇に挑む。昨年1月に腰の疲労骨折、今年5月には右手中指の靱帯(じんたい)損傷とケガが重なった日々は、その逆境こそが強さを生んだ。練習制限の中で突き詰めた基礎の徹底で体を操る術を深化。完成度と美しさに磨きがかかった。「自分たちで新たな歴史をつくる」と臨む。

 ■6日 レスリング男子グレコローマン60キロ級 文田健一郎

 足は攻撃できず、上半身だけで戦うグレコローマン。豪快な投げの魅力を体現する男は、東京五輪決勝で技を封じられて銀メダルに終わり、枯れるほど泣いた。以降、守り重視のスタイルで戦ってきたが「投げてナンボ」の信念はうずき続け、行き着いたのは攻めも守りも貫く「ハイブリッド」。豪快な投げ技で、今度こそ頂点に立つ。

 ■10日 バレーボール男子日本

 今年のネーションズリーグで過去最高の銀メダルを獲得し、世界ランキングは2位。エース石川祐希を中心に、粘り強い守備からの多彩な攻撃で72年ミュンヘン五輪以来52年ぶりの頂点を見据える。古傷の左足首痛で一時離脱していた高橋藍も復帰。今月20日に行われたパリ前最後の強化試合では同1位ポーランドをフルセットで撃破。これ以上ない勢いで本番に臨む。

 ■10日 女子やり投げ 北口榛花

 持ち味は土壇場での勝負強さ。昨年8月に世界選手権を制した時も、同9月に日本記録を更新した時も、最終6投目で決めた。8試合に臨んだ今季も、最終投てきで記録を伸ばした試合が計5度。試合中での修正力の高さが、ここぞの一投につながっている。パリでも勝負どころで力を発揮し、日本女子初のトラック&フィールド種目での金メダルをつかみにいく。

 ■10日 ブレイキン男子 半井重幸

 音に合わせて体をピタリと静止させる「フリーズ」と、地面に背中や肩をつけて回転する「パワームーブ」が武器の若きエース。昨年10月のアジア大会を制し、競技初採用となるパリ切符を日本勢最速で獲得した。文句なしの金メダル候補は、フェンシング江村とともに旗手を務める。力強いダンスで、花の都を自分色に染め上げる。

 ◆パリ五輪のメダルデザイン フランスの高級宝飾ブランド「ショーメ」が担当し、パリを象徴する観光名所エッフェル塔があしらわれた。フランス本土の形を表す中央部の「六角形」は、塔に使われているものと同じ鉄製の素材が埋め込まれた。裏面には、ギリシャ神話の勝利の女神ニケがデザインされ、背景には第1回アテネ五輪が開催されたパナシナイコ競技場。これは2004年大会から続く図案で、今回はエッフェル塔が追加された。リボンにも塔を表す格子模様が施された。