角田夏実が感涙…金メダルの重圧「ずっと目をそらしてきたけど、現実になって良かった」日本パリ1号

AI要約

日本選手団のパリ五輪メダル1号は柔道女子48キロ級の角田夏実が金メダルを獲得。巴投げで勝利し、五輪初出場での念願達成。

角田は自信を持って得意技の巴投げを繰り出し、相手選手を圧倒。涙ながらに喜びを表現し、大会を通じて成長したと語った。

日本柔道界にとって5大会ぶりの女子48キロ級金メダル獲得となり、角田は国民的ヒロインとしてその名を刻んだ。

角田夏実が感涙…金メダルの重圧「ずっと目をそらしてきたけど、現実になって良かった」日本パリ1号

 ◇パリ五輪第2日 柔道(2024年7月27日 シャンドマルス・アリーナ)

 日本選手団のパリ五輪メダル1号、夏季五輪通算500個目は金メダル!柔道女子48キロ級日本代表の角田夏実(つのだ・なつみ、31=SBC湘南美容クリニック)が27日、決勝で世界ランク2位のバーサンフー・バブードルジ(24=モンゴル)と対戦し、伝家の宝刀である巴投げで技ありを奪い勝利。最後までニッポン柔道の強さを示し、五輪初出場で悲願の金メダルに輝いた。

 畳に美しい一礼をした後「まだあんまり実感ないんですけど、顔が痛いなと思っていて(笑い)。ずっと、ここを目指してやってきたので、コーチがうれしがってくれたので、うれしい。なかなか(技が)かからなくて、対策されてる部分もあったけど、最後まで自分を信じてやろうと。いつもの大会と違ってプレッシャーがあったけど、ここで一つ成長できたかなと思う。ずっと目をそらしてきたけど、現実になって良かった」と目を潤ませながらはにかんだ。

 1回戦から得意技の巴投げから、流れるような寝技への動きを見せた角田。相手は分かっているはずなのに回避できない。特に準々決勝で見せた巴投げは、マンガのように相手選手が宙をクルリと一回転する完璧な一本だった。準決勝では6分55秒の激闘を制すなど最後まで自分を信じ、最後も必勝パターンの巴投げで強敵を退けた31歳が、夢の舞台で頂点に立った。

 畳の上では目を潤ませながらも涙を流さなかった角田だったが、畳を降り関係者に祝福を受けると、大きな瞳から歓喜の涙がこぼれ落ちた。

 谷亮子が04年アテネ大会で獲得して以来、5大会ぶりとなる女子48キロ級の金メダル。日本柔道の傍流をひたすら突き進み、国民的ヒロインと同じ境地にたどり着いた。