柔道女子・角田夏実、日本勢「金メダル1号」&「夏の五輪500号」メダル!48キロ級では2004年アテネ五輪の谷亮子以来20年ぶり

AI要約

角田夏実がパリ五輪柔道女子48キロ級で金メダルを獲得し、日本勢通算500号のメダルを達成。

20年ぶりとなる同階級の金メダル獲得で、過去に銅メダルや銀メダルを獲得した選手たちと並ぶ快挙。

過去の階級ではなく48キロ級に階級を下げての挑戦で、身長や体格を活かした戦術が功を奏し、五輪での成功を収めた。

柔道女子・角田夏実、日本勢「金メダル1号」&「夏の五輪500号」メダル!48キロ級では2004年アテネ五輪の谷亮子以来20年ぶり

◇27日 パリ五輪 柔道女子48キロ級

 昨年まで世界選手権を3連覇し、五輪初出場の角田夏実(SBC湘南美容クリニック)が金メダルを獲得した。夏の五輪で日本勢通算500号のメダルとなった。決勝で今年の世界選手権を制したバフードルジ・バーサンフー(モンゴル)を破った。同階級での日本勢の金メダルは2004年のアテネ五輪の谷亮子以来、20年ぶり。同階級でのメダルは、リオ五輪銅メダルの近藤亜美、東京五輪銀メダルの渡嘉敷風南に続いて3大会連続となった。

 最大のライバルとみられた開催国フランス代表で、2023年世界選手権銀メダリストのシリヌ・ブクリとは準々決勝で対戦。「アレ!ブクリ!」のコールが沸き起こりアウェーとなった中、開始1分で得意の巴投げで一本勝ちした。準決勝はタラ・バブルファス(スウェーデン)に延長戦の末、反則勝ちだった。

 角田は五輪期間中の8月6日に32歳誕生日を迎える。日本の女子柔道としては史上最年長での五輪初出場となった。2019年秋までは52キロ級を主戦場とし、阿部詩や志々目愛らと同階級で争っていた。

 ライバルとの激しい争いを踏まえ、2019年の講道館杯から本格的に48キロ級に階級を下げた。東京五輪出場はかなわなかったが、身長161センチと最軽量階級としては長身で長い手脚を生かし、巴投げを武器に2021年から世界選手権を3連覇。今大会にも金メダル大本命として臨み、階級を下げて五輪への挑戦を続けた執念が実った。