【パリ五輪】五輪出場のために骨折した指を切断「これが最後になる」豪男子ホッケー選手

AI要約

オーストラリアの男子ホッケー選手がパリ五輪に向けて右手指の一部を切断し、周囲を驚かせている。

選手は骨折の回復に時間がかかるため、手術を受けずに指を切断して早期復帰を選択。

チームメイトも選手の決断をサポートし、代表チームへの復帰を果たしている。

 オーストラリアの男子ホッケーの選手が、パリ五輪でプレーするために右手指の一部を切断し、周囲を驚愕(きょうがく)させている。英BBCが報じている。

 マット・ドーソン(30)は2週間前のトレーニング中に右手の指(※詳細不明)を骨折。あまりにひどい骨折だったため、形成外科医に相談したところ、手術を受けたらプレーまでに長い時間がかかることが判明。ただし指を切断すれば10日でプレーできることが分かったという。妻からは「軽率な行動だ」と猛反対されたが、その日のうちに「十分な情報を得た上」で切断する決断に至ったという。

 ドーソンは「キャリアのスタート地点よりも終わりに近づいているのは間違いないし、これが最後のオリンピックになるかもしれない。指の先を取ることが代償になるなら、そうするつもりだった」と回答した。

 アラン・ザレフスキ主将は「私たちはどう考えたらいいのかわからなかったし、彼が病院で指を切り落としたという話を聞いた。ただ最高のレベルで戦うために人生をかけて選択し、犠牲を払ってきたのだから、彼にとっては簡単な決断だったと思う」と話し、ドーソンの行動を支持している。ドーソンは代表チームにも合流し、27日のアルゼンチン戦に向けて準備している。前回東京五輪で銀メダルだったことから、今回は金メダル獲得に燃えている。