健大高崎V 箱山遥人主将は嗚咽「格闘しながらやってきて…」「春夏連覇を」/群馬

AI要約

健大高崎が高校野球群馬大会で前橋商を5-1で破り優勝。主将の箱山遥人が決勝点を挙げ、涙ながらに喜びを表現した。

春夏連覇への道を歩む健大高崎は、犠牲心を持ち、仲間を信じる野球で頂点に立った。

涙ながらに甲子園春夏連覇を誓う箱山遥人。仲間からの支援で涙を拭い、次なる目標に向かう。

健大高崎V 箱山遥人主将は嗚咽「格闘しながらやってきて…」「春夏連覇を」/群馬

<高校野球群馬大会:健大高崎5-1前橋商>◇27日◇決勝◇上毛新聞敷島

 健大高崎の優勝が空振り三振で決まり、捕手の箱山遥人主将(3年)はホームベース上に突っ伏した。

 4秒ほど動けない。顔が上がらない。よろけるように右手を突き上げ、マウンドの輪へ向かった。

 校歌、あいさつをベンチへ戻っても、壁にもたれかかる。負けたようにむせび泣く。2015年以来の夏V。優勝インタビューでは「正解が分からず、格闘しながらやってきて…。自分たちのやってきたことが正解と証明できて良かったです」と、おえつでかすれた声で話した。

 センバツで初優勝。箱山を筆頭に能力の高い選手が多いからこそ「犠牲心を持ってやろう」と臨んだ、強烈な重圧がかかる夏。初回1死一、三塁の先制機。箱山は初球にセーフティースクイズを仕掛けた(結果ファウル)。仲間を信じてつなぐ野球を有言実行し、頂点に立った。

 史上8校目の甲子園春夏連覇の権利がある。「群馬県のたくさんの素晴らしいチームと試合をさせていただきました。その力を借りて春夏連覇を」と、また泣いた。泣きながらベンチに戻ると、仲間たちが拍手で迎えてくれた。【金子真仁】