体操女子「4人の力合わせる」と岸里奈 代表離脱の宮田笙子からは激励も

AI要約

体操の日本女子が初練習を行い、宮田笙子が代表を辞退したことで4人で団体総合を戦うことになった。

選手たちは本番会場で練習し、笑顔で調整に取り組んだ。

牛奥小羽が跳馬のスペシャリストとして代表に選ばれ、4人で力を合わせてメダル獲得を目指す。

体操女子「4人の力合わせる」と岸里奈 代表離脱の宮田笙子からは激励も

体操の日本女子が25日、試合会場のベルシー・アリーナで初練習に臨み、いずれも初代表の岸里奈(戸田市SC)岡村真(相好ク)中村遥香(なんばク)牛奥小羽(日体大)が調整した。飲酒、喫煙問題でエースの宮田笙子(順大)が代表を辞退。選手たちは騒動後、初めて取材に応じ、岸は「4人の力を合わせて、最高の演技ができるように頑張りたい」と意気込んだ。

水色やピンクで装飾されたベルシー・アリーナ。本番会場で練習できる唯一の機会に、選手は4種目を演技し、器具の感触を入念に確かめた。選手間で声をかけながら、約1時間半にわたって調整。終了後には、4人で記念撮影をするなど笑顔も見られた。

宮田が代表を辞退し、補欠の繰り上げができないことから、4人で団体総合を戦う。予選は、4人が4種目を演技し、上位3人の総得点で争われる。跳馬のスペシャリストとして代表に選ばれた牛奥は、全4種目をこなすことになった。

負担が増えたが、事前合宿地のモナコで、補欠の杉原愛子(TRyAS)から「大丈夫」と励ましてもらったという。チーム最年長となる牛奥は、「跳馬しかできないわけじゃないと思っている。個人総合でも戦えるんだぞって、自分も含めて確認できたら」と覚悟を語った。

宮田からは、チームのメンバーに「応援している」とのメッセージが届いたという。「力になった」という岡村は「落ち着いて自分の演技をできたら、おのずと結果もついてくる。やりきりたい」。4人の力を集結し、団体総合60年ぶりのメダルを目指す。(パリ 久保まりな)