宮田笙子「応援しているから」パリ五輪代表4人にメッセージ/体操

AI要約

26日に開幕するパリ五輪の体操女子日本代表が初練習を行った。宮田笙子が飲酒・喫煙で代表を辞退、4人で団体を戦う状況。

初の会場練習では声を掛け合いながら練習し、28日の予選に向けて調子を整えた。

心のケアに努めるチームでは、選手村で4人1部屋で生活し、団結力を高めて大会に臨む。

宮田笙子「応援しているから」パリ五輪代表4人にメッセージ/体操

7月26日に開幕するパリ五輪の体操女子日本代表が25日、試合会場のベルシー・アリーナで初練習を行った。エースで主将の宮田笙子(19)=順大=が大会開幕1週間前に飲酒・喫煙していたことが発覚し、代表を辞退。メンバー交代の期限が過ぎていたことで、補欠の杉原愛子(24)=TRyAS=を代わりに登録できず、岸里奈(16)=戸田市SC、中村遥香(16)=なんば体操ク、岡村真(19)=相好ク、牛奥小羽(19)=日体大=の4人で団体を戦う状況となってから初の囲み取材に応じた。

この日は、初の会場練習。段違い平行棒から練習が始まり、平均台、床運動、跳馬の順番で練習。それぞれ声を掛け合い、和やかに話しつつ、演技が始まると真剣なまなざしで取り組んでいた。各々の課題をクリアにしつつ、28日の予選に向けて調子を整えた。

宮田の一連の騒動があってから、本人から、「応援しているから」とメッセージもあったという。動揺が広がるメンバーに対しては、補欠で五輪2大会連続出場の経験もある杉原が、「『大丈夫だから』っていうのは言ってもらえて」と牛奥。当初は得意種目のみの登場の予定だった19歳が、4種目すべてに出場することになり、焦りもある中で「杉原選手に助けてもらったかなという部分がありました。いつも通り落ち着いて、自分の持っている力を出し切って、チームに貢献したい」と、スイッチを入れ替えることができた。

チームとしては、心のケアに務める。日本体操協会の田中光・女子強化本部長は、選手に対し、SNSなどを見ないように話もしているそうで、「心のケアは、多少の動揺はあると思いますので。そういうのは見ずに、本当に試合のことに集中する、と言っています。私自身現場を預かる身として、こういう事態が起こったということはかなり大きな責任を感じています。ただ、今この時点ではやっぱり4人の選手が試合で力を発揮できるっていう事を一番に優先して考えています。私自身もサポートに徹したいと思います」と語った。選手村では、4人1部屋で生活を共にし、団結力も高めて、本番に向かう。

エースで主将が不在の中、4人で目指すのは60年ぶりのメダル。NHK杯で宮田に次ぐ2位だった岸は、「(チームを)引っ張りたいっていう部分あるけど、それで自分のプレッシャーになるようなことにはなりたくない。あまり変えずに、なってしまったことは仕方ないから、このまま今まで通りの自分で挑めたらいいなと思います」と意気込んだ。