MF三戸舜介がパラグアイ粉砕 2004年アテネ五輪の小野伸二以来の2発「リラックスできました」

AI要約

日本はパラグアイに5−0で大勝し、三戸舜介や藤尾翔太が活躍した。三戸は前半19分に先制点、後半18分にも得点し、小野伸二以来の2得点を挙げた。

三戸は試合をリラックスして楽しむことができ、得点することでチームに勝利をもたらした。藤尾も途中出場から2得点を挙げ、パラグアイ相手に圧倒的な勝利を収めた。

さらに、三戸は負傷離脱した半田陸への思いを胸に、チームのために力を発揮した。身長が小さいが俊敏な動きを活かし、海外でも通用する能力を見せつけた。

MF三戸舜介がパラグアイ粉砕 2004年アテネ五輪の小野伸二以来の2発「リラックスできました」

パリ五輪・サッカー男子1次リーグD組 日本5―0パラグアイ(日本時間25日、ボルドー)日本はパラグアイに大勝した。前半19分にMF三戸舜介(21)=スパルタ=が先取点を奪い、後半18分にもヘディングでゴールをマークした。途中出場したFW藤尾翔太(23)=町田=も2得点。五輪本大会での1試合2得点は、2004年アテネ五輪1次リーグ初戦のパラグアイ戦で記録した小野伸二以来となった。

ゴール前でボールを受けると、MF三戸は鋭く右足を振り抜いた。ビッグチャンスから前半19分に大岩ジャパン待望の五輪初ゴールが生まれ、5発完勝の流れを作った。

「〝なんでこんなにフリーなんだろう〟というぐらい、ゆっくり時間があった。ほんとにリラックスできました」

余裕たっぷりに先制点を奪うと、後半18分にもFW斉藤のクロスに倒れ込みながら頭で合わせ、2点目。2004年アテネ五輪の小野伸二以来となる1試合2得点で日本を快勝劇に導いた。

託された思いをピッチで表現した。DF半田陸が22日の非公開練習で昨年骨折した左腓骨を痛め、無念の負傷離脱。三戸と半田はともに02年生まれで、中学時代から世代別の日本代表でプレーしてきた戦友だった。半田からは「本当にメダル取ってほしい」と言葉をかけられたといい、「陸の分もやってやろうという気持ちはありました。陸のためにもメダル取りたい」と力に変えた。

身長164センチでメンバーの中では最も小さい。中学、高校時代を過ごしたJFAアカデミー福島ではDFにつぶされることも多かったが、筋力強化にも力を入れながら、俊敏な動きを生かすことを意識して台頭。昨年12月にはJ1新潟からオランダ1部への移籍を実現させた。「小ささを生かしたクイックネス(俊敏性)は海外でも通用する」と三戸。存在感は誰よりも大きかった。