【コラム】ディープ産駒オーギュストロダン、欧州上半期締めくくるキングジョージ制覇なるか

AI要約

キングジョージ6世&クイーンエリザベスSが近づく中、出走馬の登録状況や注目馬の情報が明らかになっている。

今年は多くの注目馬が回避し、3歳馬の挑戦はサンウェイ1頭のみとなっている。

レースを制したいオーギュストロダンやゴドルフィンのレベルスロマンス、ブルーストッキングが注目を集める中、コンティニュアスも人気を集めている。

【コラム】ディープ産駒オーギュストロダン、欧州上半期締めくくるキングジョージ制覇なるか

 欧州競馬の上半期を締めくくるG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(芝2390メートル、アスコット)が27日(土)に近づきました。

 22日(月)に登録を済ませたのは11頭。今年は英ダービー馬のシティオブトロイ(父ジャスティファイ)、仏ダービー優勝のルックドヴェガ(父ロペデヴェガ)、愛ダービーを制したロスアンゼルス(父キャメロット)がそろって、ここを回避。3歳馬の挑戦は前走の愛ダービーで2着したサンウェイ(父ギャリウェイ)の1頭だけとなりました。

 アイルランドのA・オブライエン厩舎は昨年の英・愛ダービー、BCターフなどG1・6勝のオーギュストロダン(牡4、父ディープインパクト)や昨年のG1英セントレジャーの勝ち馬で日本産まれのコンティニュアス(牡4、父ハーツクライ)など出走馬の半数近い5頭が登録を済ませています。

 前売りで単勝3・25倍の支持を集めるオーギュストロダンは、昨年のこのレースでも謎のしんがり負けを喫するなど、つかみどころのない危うげなところを秘めていますが、その能力は万人の認めるところ。ここを勝って古馬NO・1の地歩をしっかりと固めたいところです。

 これに立ち向かうのは、香港に遠征した5月のG1チャンピオンズ&チャターC(芝2400メートル)を制して5度目のG1制覇を飾った“ゴドルフィン”のレベルスロマンス(せん6、父ドバウィ)と、6月29日のG1プリティポリーS(芝2000メートル、カラ)で古牝馬最強を宣言したブルーストッキング(牝4、父キャメロット)の2頭。今季2戦目となるコンティニュアスが、これに続く人気となっています。

 オーギュストロダンが、ここで結果を出すことができれば秋は胸を張ってG1凱旋門賞(芝2400メートル、パリロンシャン)へ。その結果次第でG1ジャパンC(芝2400メートル、11月24日=東京)への道がひらけてきます。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)