【クイーンS】ノーザンファーム生産馬が最多9勝 北の牝馬限定重賞を「記録」で振り返る

AI要約

クイーンSは古馬の牝馬重賞として生まれ変わり、名牝が多く勝利してきたレース。

ノーザンファームが最も多く勝利し、トゥザヴィクトリーやアヴェンチュラなど有力馬が出走している。

1997年の勝ち馬プロモーションは、1勝馬でありながらクイーンSを力強く勝利し、繁殖牝馬としても成功を収めた。

【クイーンS】ノーザンファーム生産馬が最多9勝 北の牝馬限定重賞を「記録」で振り返る

今週はクイーンSが開催。当初は東京の世代限定重賞として創設されたが、札幌に開催地変更された2000年以降は古馬の牝馬重賞として生まれ変わった。過去の勝ち馬にはユキノビジンやヒシアマゾン、アエロリットやディアドラなど名牝が並ぶ。三冠牝馬デアリングタクトの祖母、デアリングハートも2006年にここを制している。今回は、1986年以降のデータからクイーンSの記録を振り返る。

クイーンS勝ち馬における生産者を上位から並べると、3位が鮫川啓一さんで2勝、2位が社台ファームで6勝、1位がノーザンファームで9勝だった。鮫川啓一さんの2勝は2003、04年のオースミハルカの連覇によるもので、社台ファームの6勝は6頭であげていた。

ノーザンファーム生産馬は、過去にトゥザヴィクトリーやディアドラ、アエロリットといったトップクラスの牝馬が勝利をあげてきた。また2011~13年にはアヴェンチュラ、アイムユアーズ(連覇)で3連勝を果たしている。

ノーザンファーム生産馬で最初にクイーンSを制したのは、1997年勝ち馬プロモーション。春クラシック二冠はキョウエイマーチが制した桜花賞で7着、メジロドーベルが制したオークスで4着。オークスの次走として選んだのが、当時まだ世代限定重賞だった9月のクイーンSだった。出走当時は芝1200mの新馬戦で勝利しただけの1勝馬だったが、クイーンC2着やクラシックでの好走を評価され3番人気に推された。レースでは力強く逃げ切り、見事に重賞初制覇を果たした。

ちなみに1番人気だったのはオレンジピール(社台ファーム生産馬)。クイーンCでプロモーションを破った馬だ。つまり、同じ「クイーン」を冠した重賞でリベンジを果たしたことになる。プロモーションは引退後に繁殖牝馬としても活躍。子供にはダービー2着、菊花賞3着の重賞馬アドマイヤメイン、孫には京成杯3着のテンバガーや青葉賞3着のレッドヴェロシティがいる。

今年のノーザンファーム生産馬は3歳馬ボンドガールをはじめ6頭が登録。社台ファーム生産馬もイフェイオン、ラリュエルが出走予定だ。