完全復活を目指すアンス・ファティ 放出も噂される中ハンジはお気に入り?

AI要約

バルセロナが新指揮官とともに再建を進めており、ラ・マシア出身の若手選手たちに大きな期待が寄せられている。

アンス・ファティは怪我やレンタル移籍などでキャリアが停滞していたが、ハンジ・フリック監督による評価が高く、スピードや決定力を取り戻す努力をしている。

バルセロナはファティの今後の活躍をアメリカツアーを通じて評価し、今シーズンのプレーに影響を与える方針。

完全復活を目指すアンス・ファティ 放出も噂される中ハンジはお気に入り?

アンス・ファティはかつての輝きを取り戻せるのだろうか。

ハンジ・フリックが新指揮官に就任し、すでに24-25シーズンに向けて始動しているバルセロナ。チームにはガビ、フェルミン・ロペス、パウ・クバルシなど、ラ・マシアからトップへ這い上がった選手が増えており、中でも先日のEURO2024で最優秀若手選手賞を受賞したラミン・ヤマルには大きな期待が寄せられている。ヤマル同様にこの大会で名を挙げたニコ・ウィリアムズの獲得も噂されており、実現すればスペイン代表で見せた活躍をバルサで見られるかもしれない。

チームは現在、再来週から始まるアメリカツアーに向けてトレーニングを行なっているが、指揮官はその中でも、今季ブライトンからのレンタルを終えて戻ったアンス・ファティに期待を寄せている。『SPORT』によれば、ハンジ・フリックはトレーニングで見せたファティのスピード、フィジカル、オフザボールの動き、そして決定力を評価しており、ツアーに帯同させる考えを示しているようだ。このアメリカツアーでの活躍次第で今季バルサでプレイするかどうかを判断する方針だ。

ファティは2013年にバルセロナのカンテラに入団し、2019年の8月に16歳でトップデビューを果たした。スピードがあり緩急のあるドリブルで相手のマークを外し、柔軟性もあって多少体を当てられてもボールをキープできて、決定力もあることから、ラ・マシアから逸材が出たと話題になり、リオネル・メッシの後継者として大いに期待されていた。しかし翌年の11月に左ひざ内側半月板断裂の大けがを負ってからはキャリアが停滞。それまで武器にしていたドリブルも、デビュー当初と比較して怖さがなくなり、自信も失ってか消極的なプレイが多くなってしまった。昨シーズンはブライトンにレンタルで加入したものの、リーグ戦では19試合出場し2得点と成果を残せず、シーズン後半は再び怪我で離脱することも度々あり、消化不良のシーズンとなった。

バルセロナに戻ってからは、フィジカル強化のトレーニングを中心に行なっているファティ。同紙によると、少しずつだがかつてのキレを取り戻せているようだ。5年前のデビュー戦では、自信に満ち溢れるプレイでサポーターを驚かせた。今季はそれを再び見ることができるのか、バルセロナはプレシーズンマッチで7月31日にマンチェスター・シティと対戦する。