アメフト・品川CCブルザイズ「動き続けることで、グレーター品川のヒーローに近付けるはず」

AI要約

ブルザイズはチーム力アップを目指し、グレーター品川のヒーローを目指すことを掲げている。

チームは新たな道を切り開くために3年以内にX1SUPER昇格を目指しており、選手やサポーターにメッセージを発信している。

国内のアメフト人気の下降や資金調達の難しさに直面しながらも、ブルザイズは市民オーナー制度を採用し前向きに運営をしている。

アメフト・品川CCブルザイズ「動き続けることで、グレーター品川のヒーローに近付けるはず」

アメフト・X1AREA・品川CCブルザイズ(以下ブルザイズ)が掲げるのは「グレーター品川のヒーロー」になること。地域に深く根付くことがチームのプレー環境強化に直結、チーム力アップと結果に繋がると信じている。

「目標達成の道は簡単ではない、というのは十分理解している。」とブルザイズGM・岸原直人氏は、チームの現在地や今後の方向性について語り始めた。

「Xリーグには大学1部・上位校からリクルートをしたメンバー中心に構成しているチームもあります。しかし、ブルザイズは全国各地47を数える大学から、さまざまな選手が集まっています。ここでしか出会えなかったメンバーで、勝ち上がっていくことに面白みや価値を感じています」

ブルザイズは創部31年目の昨季2023年を、「0→1の新1年目」と位置付けて戦った。しかし、秋季リーグ(X1AREA)では苦戦が続き1勝6敗の成績に終わった。

「『3年以内でX1SUPER(1部相当)昇格を目指す』と公言しました。チーム内でも様々な意見が出ましたし、実現可能なのか、という声が出るのもよくわかっています。しかし、人間は明確な目標設定をしないと流されやすくなります。選手はもちろん、サポートしてくださる方へのメッセージも込めました」

「ブルザイズは大卒4年目以内の選手が90%を占めます。仮に『5年以内でSUPER昇格』とした場合、その時に残っている選手が何人いるのか。それが現在所属している選手が掲げる目標として正しいのか。だから敢えて3年先というゴール設定をしました。そこから逆算してやれることをやる、ということです」

無理は承知の上で明確な目標を設定して恐れずに挑んでいく。ファイティングスピリットには尊敬の念を覚えるが、現実がタフなことも確かだ。

国内アメフト人気は年々、下降線を辿っている。Xリーグ内ではスポンサー企業の撤退で十分な活動ができなくなったチームもある。しかし、一方では強化や環境改善に関し企業の積極的サポートを受けているチームもある。

「X1SUPERには日本有数の大企業がサポートするチームも多い。そうしたチームと戦うことは、知名度アップ等の大きな効果が見込めます。よってX1AREA内でも企業が予算をかけ強固なサポートを受けているチームもあります」

「ブルザイズは選手から部費を徴収、その他は複数のパートナー企業様と、個人の会員の皆様のご支援で成り立っています。運営規模やプレー環境で言えば、大企業が支援しているチームに劣るのは理解しています」

ブルザイズはNFLグリーンベイ・パッカーズを参考に後援会員、個人オーナー、そして複数企業による「市民オーナー制度」を採用している。

「昨年のチーム運営費は約1,700万円でしたが、今年は約1,800万円と増額しています。X1SUPER参入のための目標額3,000万円には遠いですが、敗戦が続きながら、運営費を増額できているということは前向きに捉えて良いはずです」

「Xリーグではスポンサー企業が変わるチームもあります。皆さんが努力して支援を取り付けたことへは尊敬しかありません。しかし、ブルザイズは方法論が異なります。時間はかかりますが軌道に乗れば安定すると信じています」