障害者就労支援へCF 材料費高騰で運営痛手 茨城・阿見のコーヒー豆販売店

AI要約

茨城県阿見町吉原の就労継続支援B型事業所「コトリノ木」がクラウドファンディングに取り組んでいる。コーヒー豆価格高騰により活動が圧迫されているものの、主な目的は就労支援の取り組みを広めること。

事業所は町内のNPO法人ハチドリが開設し、精神障害や知的障害のある利用者がコーヒー豆の焙煎や袋詰めを行っている。ブレンドしたドリップパックは町内の施設で販売され、福祉事業所のコンテストで高評価を受けている。

豆の高騰により資金調達が必要となり、CF活動を行っている。目標額は150万円で、寄付額によってオリジナルブレンドの商品やエコバッグなどの返礼品が用意されている。

障害者就労支援へCF 材料費高騰で運営痛手 茨城・阿見のコーヒー豆販売店

オリジナルブレンドのコーヒー販売で障害者支援に取り組む茨城県阿見町吉原の就労継続支援B型事業所「コトリノ木」が、クラウドファンディング(CF)に取り組んでいる。コーヒー豆の価格高騰が活動を圧迫しているためだが、事業所スタッフの高田隆伸さん(62)は「一番の目的は就労支援の取り組みを知ってもらうこと」と語る。募集は7月31日まで。

同事業所は2019年、町内のNPO法人ハチドリ(新保富美子代表)が開設した。利用者は精神障害や知的障害がある人たち。コーヒー好きの高田さんなどの助けを借りながら、主に豆の焙煎(ばいせん)やドリップパックの袋詰めを行っている。

「希望」「友情」「平和」といったテーマでブレンドしたドリップパックを予科練平和記念館(同町廻戸)で販売。町のふるさと納税返礼品にも選ばれた。4年ほど前からは、町内外のイベント会場で移動販売も実施している。22年には全国の福祉事業所がブレンドの技を競う「チャレンジコーヒーバリスタ」(日本サステイナブルコーヒー協会主催)で総合2位に輝いた。

活動の場が広がる一方、近年の豆の高騰が重荷となっていることから、仕入れを増やして原価を下げ、販売を増やして利用者の工賃向上を図るため、CF実施を決めた。調達した資金は豆や道具の購入、チラシの印刷などに充てる。

目標額は150万円。寄付額は3000円から10万円まで6段階を設定した。寄付額に応じ、オリジナルブレンドの商品やエコバッグなどの返礼品を用意した。

CF活動の支援会社「キャンプファイヤー」のサイトから申し込む。URLはhttps://camp-fire.jp/projects/view/700552