【松戸競輪(ナイター)GⅡサマーナイトF】尾方真生が初タイトル 「自分の走りで優勝できた」

AI要約

尾方真生が小林優香、児玉碧衣を倒して初タイトルを獲得

尾方は自身の走りでゴールまで先頭を譲らず優勝

尾方の成長と活躍が未来のGⅠ競輪での期待を高める

【松戸競輪(ナイター)GⅡサマーナイトF】尾方真生が初タイトル 「自分の走りで優勝できた」

<15日・松戸競輪・最終日>

 小林優香、児玉碧衣という頂点を極めた姉弟子を直接対決で倒して、尾方真生が初タイトルを手にした。デビューからの日々を、「5年間長かった」とつぶやいた。

 118期の卒記女王として、次世代エースの期待ばかりが身に降りかかった。ガールズグランプリに3年連続出場するなど、トップガールズの地位は築いても、大一番では勝てなかった。だがようやくの戴冠。「逃げ切ってビッグレースを初優勝できたらいいなと思っていた。自分の走りで優勝できたので良かった」と、打鐘からゴール線まで、誰にも先頭を譲らない走りでの優勝を喜んだ。

 「出げいこは初めてかな。33バンクの練習をしました」。今回の直前、日野未来を頼って、奈良バンクで3日間練習した。「その成果もあった」と、大会への対策を能動的にこなしてVへつなげた。「山原さんが見えたので(終HSで)1回踏んで、また自分のペースに入れて、最後に踏み直せた」。姉弟子らを尻目に、堂々のVだ。

 大会は今年が最後。来年からはGⅠ「第1回女子オールスター競輪」へと発展する。〝ラストフェスティバル〟を制したニューヒロインが、GⅠでも活躍する未来がはっきりと見えた。(野口雅洋)

 【ガールズケイリンF決勝VTR】初手は當銘が出たが、前をうかがう尾方を迎え入れて、尾方、當銘、坂口、小林、山原、児玉、中野で周回。打鐘過ぎに山原がカマすが、尾方も踏んで突っ張り切る。終2角では3番手の坂口が捲りを狙うが當銘も合わせて捲って出る。尾方はそれでも合わせ切ってそのままゴール。4番手内に詰まっていた小林が、前の2人が外を踏んだために内を進出して2着。當銘は坂口には踏み勝って3着。

 ◆尾方真生(おがた・まお)1999年5月7日生まれ。熊本県多良木町出身の25歳。私立九州学院高卒。118期として日本競輪選手養成所に入り、卒業記念レース優勝。2020年5月、小倉ルーキーシリーズで福岡支部としてデビュー(①①❶)。ホームバンクは久留米。師匠は藤田剣次(福岡・85期)。初タイトルは2024年松戸のガールズケイリンフェスティバル(12❶)。通算成績は357戦257勝、優勝63回。通算獲得賞金は7737万4700円。160.9センチ、65.4キロ、O型。