【バドミントン】桃田賢斗、福島県富岡町を8年ぶり訪問「代表引退…あらためて感謝」の交流

AI要約

バドミントン男子シングルスの元世界王者、桃田賢斗(29=NTT東日本)が福島で小学生対象のクリニックを開催。

桃田選手は故郷への感謝の気持ちからイベントを企画し、震災後初めて練習拠点の体育館を訪れた。

パリ五輪に向けて後輩選手を応援し、世界最高峰の大会を楽しむ姿勢を示した。

【バドミントン】桃田賢斗、福島県富岡町を8年ぶり訪問「代表引退…あらためて感謝」の交流

 バドミントン男子シングルスの元世界王者、桃田賢斗(29=NTT東日本)が13日、中高時代を過ごした福島・富岡町の総合体育館で、小学生対象のクリニック「キッズバドミントンチャレンジin福島」を開催した。

 県内外から事前募集で選ばれた小学生50人と、保護者や地元のファンら約200人の来場者の前で交流。クリニックからトークショー、じゃんけん大会、参加者からの「桃田選手にかなえてほしいこと」を実現した。

 充実の開催を終えると「代表を引退して、あらためて自分を支えてくれていた人たちに対して、感謝の気持ちを感じるようになりました。そういった人たちに対して、恩返しをしていきたいという思いから、まずは故郷と呼べる場所である福島と香川でのイベントを行いたいと思いました」と説明した。

 生まれ育った香川県を離れ、心身を磨いた富岡高1年時に東日本大震災が発生した。青春時代の練習拠点だった総合体育館に足を踏み入れるのは、被災後は初めて。「震災から時は経過しましたが、今もまだ多くの人の心に、さまざまな形で残っていると思います。自分の活動を通じて、少しでも笑顔にできることをしていきたい。また、ジュニアの選手とスポーツを通じて交流をしたり、バドミントン界の発展に貢献をしていきたい」と決意を新たにした。

 翌週末に開幕するパリ五輪(オリンピック)には、富岡一中→富岡高の後輩5選手が出場する。「自分の中高の後輩も出場しているので、頑張ってほしい、勝ってほしい、という気持ちはもちろんあります。同時に、自分たちがこれまでやってきたことを信じて、世界最高峰の大会を楽しんでほしい」とエールを送っていた。