アシックス、パリ五輪オフィシャルウエア発表 サンライズレッドをキーカラーに矢絣をデザイン/陸上

AI要約

アシックスジャパンがパリ五輪の陸上競技のオフィシャルスポーツウエアを発表。キーカラーは「サンライズレッド」で、「矢絣」のモチーフが取り入れられた力強いデザイン。リサイクルポリエステルを使用し、軽量性、通気性、持続可能性に配慮。

代表選考会を終えた選手たちがユニフォームについてコメント。田中希実選手は「矢」のシンボルに感激し、前進のメッセージを感じる。初の代表入りを果たした選手たちもユニフォームに喜びを表明。

ウエアは7月10日から順次販売。秦澄美鈴選手は「TEAM JAPANのエンブレムが入ったユニフォームは初めて」とコメント。色使いやデザインに満足感を示す選手たち。

アシックスジャパンは1日、新潟市内でパリ五輪の陸上競技のオフィシャルスポーツウエアを発表した。「パフォーマンスとサステナビリティの両立」をコンセプトに、軽量性、通気性、持続可能性をテーマにウエアを開発。キーカラーは、朝日が昇る力強さをイメージした「サンライズレッド」。決断や強さを表す、日本の伝統的な模様である「矢絣」を取り入れ、日本らしい力強いデザインとなっている。

ペットボトル由来のリサイクルポリエステルを100%使用した軽量素材を使用し、重量は東京五輪に比べ、25%軽くなった46グラム。パリの気候を考え、マラソンや競歩などの種目での汗によってウエアが肌にの張り付く不快感を軽減した。なお、ウエアのオーセンティックモデルは、7月10日から順次販売される。

女子1500メートルと5000メートルで代表入りした田中希実(24)=ニューバランス=は、「改めてこのユニフォームでパリを戦っていくんだなって緊張感であったり、次、袖を通すときには本番で、緊張しながら着るんだろうな、と思いがありました。デザインは、『矢絣』で、日本の武士が使っていたようなものであったりとか、矢っていう、真っ直ぐにしか前に向かって行かないものを縁起物として使っていたということだった。私はかなりはネガティブで後ろ向きになりがちなので、前にしか飛ばない矢っていうのは、今の私にメッセージだと思うし、突き刺さってくるように感じました」と語った。

パリ五輪代表選考会を兼ねた日本選手権は30日に閉幕。この日は、初の代表入りを果たした秦澄美鈴(28)=住友電工、村竹ラシッド(22)=JAL、福部真子(28)=日本建設工業=も会見に登壇。秦は「TEAM JAPANのエンブレムが入ったユニフォームは初めて。色もオレンジだけでなく、赤とか濃い色が入っていて強よそうに見える」。村竹は、「代表になったという気が引き締まった思いです。今からでも走れそう。かっこよくて気に入っています」。福部は、「今は、うれしい気持ちとしっかり戦いたい気持ちでいっぱい。ウエアは、フィット感があって走りやすそう。パキっとした明るい色が好きなので、よかったです」と、それぞれ気に入っている様子だった。