【阪神】13試合ぶり1番の仕事 近本光司新人から6年連続2桁盗塁、吉田義男、赤星憲広に続く

AI要約

阪神の近本光司外野手が12試合連続で4番を務めていたが、13試合ぶりに1番に戻り、速い足を活かして盗塁を決める。

近本は新人から6年連続で2桁盗塁を達成し、球団史上3人目の記録を更新。足の速さは努力によるものであり、常に勝利のためにプレーする姿勢が示される。

代わって4番を務めて来た大山が2軍調整中であり、近本は1番でのプレーを楽しんでいる。自らの役割を果たし、前を向いてプレーを続ける。

【阪神】13試合ぶり1番の仕事 近本光司新人から6年連続2桁盗塁、吉田義男、赤星憲広に続く

<日本生命セ・パ交流戦:ソフトバンク6-2阪神>◇15日◇みずほペイペイドーム

 背番号5が“定位置”に戻った。12試合連続で4番を務めていた阪神近本光司外野手(29)が、1番でスタメン出場した。5月31日ロッテ戦以来、13試合ぶりのリードオフマン。その初回に快足を飛ばした。ソフトバンク東浜から三塁への内野安打。やはり速い。ギアを緩めることなく、2番中野の打席で二盗に成功。リーグ単独トップの10盗塁目だ。

 レジェンドの足跡を追う。これで新人から6年連続2桁盗塁。かつては14年連続の吉田義男、9年連続の赤星憲広以来、球団では3人目だ。球界屈指の走り屋だった2人も通った道に続いた。普段から記録に意識を向けない男。昨年も10盗塁目を記録した際には「走れって言われたら走ります」と、あくまで作戦を遂行するだけだと強調していた。ただただ、勝利のために動くだけだ。

 もともとは足が速くなかった。関学大時代に足の回転を速くすることに意識を向けスピードアップ。今でもオフのスポーツ教室などでは、子どもたちに「足を速く動かして!」と説く。決して才能だけではない。細部へのこだわりが土台にある。

 同学年の大山が2軍調整中。代わって4番を務めてきたが、1番は「慣れているので一番楽」と言ってきた。試合後には、1番について「まあ、いろいろあるのでね」と数多くは語らなかった。どのポジションでも、自らの仕事を果たすのみ。前を向くだけだ。【中野椋】