月へリベンジ「HAKUTO―R」のミッション2 12月打ち上げ

AI要約

日本の企業ispaceは12月に月着陸船を打ち上げると発表。

新型の月面探査車を載せ、採取した月の土をNASAに販売する予定。

宇宙世紀憲章のプレートや実験装置も搭載され、月面での実験を行う。

月へリベンジ「HAKUTO―R」のミッション2 12月打ち上げ

 民間による月探査計画「HAKUTO―R」を進める日本の企業ispace(アイスペース)は12日、月着陸船を12月に打ち上げると発表した。同社は2022年12月にも同型の月着陸船を打ち上げ、昨年4月に着陸を試みたが、月面に衝突して失敗。今回、日本の民間企業として初の月着陸をめざす。

 今回は「ミッション2」と位置づけ、新たに開発した小型月面探査車を載せる。「レゴリス」と呼ばれる月の土を採取し、その一部の所有権を米航空宇宙局(NASA)に販売する。レゴリスは地球に持ち帰るわけではなく、今後の資源ビジネスのモデルケースにするという。

 今回の着陸船には、アニメ「機動戦士ガンダムUC」に登場する「宇宙世紀憲章」のプレートや月面用の水電解装置、宇宙での食料生産をめざした実験装置なども搭載され、月面に運ばれる予定だ。

 着陸船は、米宇宙企業「スペースX」のファルコン9で米国から打ち上げられ、4~5カ月かけて月に向かう。着陸できれば、日本では今年1月にJAXAが成功した「SLIM(スリム)」に次いで2例目で、民間としては初となる。