まるでくらげ? すばる望遠鏡が撮影した“おとめ座”の相互作用銀河

AI要約

UGC 9326とUGC 9327は相互作用を起こしている渦巻銀河で、それぞれが影響を及ぼしあっている。

UGC 9326の引き伸ばされた渦巻腕はUGC 9327の方向と反対側に伸び、生物的な印象を与える形状をしている。

画像は国立天文台のすばる望遠鏡で撮影され、撮影者はこの相互作用を「くらげ銀河」と表現した。

まるでくらげ? すばる望遠鏡が撮影した“おとめ座”の相互作用銀河

こちらは「おとめ座(乙女座)」の方向約7億7000万光年先の渦巻銀河「UGC 9326」と「UGC 9327」の姿。画像に向かって下に写っているのがUGC 9326、上に写っているのがUGC 9327です。

UGC 9326とUGC 9327は重力を介して影響を及ぼし合う相互作用銀河です。相互作用銀河のなかには潮汐力によって形が大きくゆがんだり、渦巻腕(渦状腕)が長い尾のように伸びていたりするものもあります。UGC 9326の引き伸ばされた渦巻腕は片方がUGC 9327の方向へ、もう片方がその反対側へ尾のように伸びていて、2つの銀河を合わせた姿からはどこか生物的な印象を受けます。

この画像は国立天文台(NAOJ)ハワイ観測所の「すばる望遠鏡」に設置されている超広視野主焦点カメラ「Hyper Suprime-Cam(HSC、ハイパー・シュプリーム・カム)」を使って撮影されました。画像を公開した国立天文台によると、私たちはUGC 9326とUGC 9327が衝突している現場を観測しており、その様子を初めて見たHSCの関係者は「くらげ銀河」と形容したということです。

冒頭の画像は国立天文台から2024年7月3日付で公開されています。

Source

NAOJ – くらげ銀河 (UGC 9326 & UGC 9327)(すばるギャラリー)