連休中に思わず読みたくなる。グッと引き込まれる宇宙の雑学3選
銀河の中心に不死の星が存在する可能性が論文で提唱されており、その理由はダークマターによる影響かもしれない。
宇宙空間におけるブラックホールへのダイブを想定したNASAの映像が公開され、その内部で形成される渦の正体が明らかになった。
話題の宇宙の新事実に触れながら、ディスプレイの中だけでも遠くの宇宙へ出かけてみよう。
ゲリラ豪雨や厳しい日差しで、外に出る気力が落ちている方も多いのでは。せっかくの3連休ですし、ディスプレイの中だけでも遠くに出かけてみましょう!
今回向かうのは、遥か遠く宇宙まで。グッと引き込まれるような話を3つ紹介します。
あらゆる命に限りがあるように、星もいつかは死を迎える…はず。でも私たちのいる銀河の中心のごく近くに、不死の星があるのかもしれない、という論文が発表されました。そして不死たりえる理由は、ダークマターにありそうなんだとか。
天の川銀河の中心から3光年の距離に存在する「S星団」と呼ばれる星の集合体。地球の位置は銀河の中心から約2万6000光年なので、限りなくコアに近い場所です。
銀河の中心には巨大ブラックホールがあり、新たな星が生まれるには厳しい環境だと考えられていますが、S星団は若く見え、他の場所で形成されてから移動してきた風でもありません。またS星団には古い星が通常より少なかったり、重い星が多かったりと、従来のモデルでは説明できない特徴がいろいろあるのだそう。
この謎に対し、Kavli Institute for Particle Astrophysics and Cosmologyの研究チームリーダー・Isabelle John氏がSpace.comで解説しています。John氏によると、銀河の中心近くにはダークマターが大量にあるため、S星団の星にダークマターが降着することで「永遠に若い」ままでいられると考えられるのだとか。
ただこの論文は現在arXivのプレプリントサーバーにホストされている段階、つまり査読はまだ終わっていません。果たしてダークマターによる影響なのか、真相は如何に。
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宇宙好きなら一度は考える「ブラックホールに落ちたら何が見えるのか? 」という疑問。はっきりと答えの分からない疑問に、NASAが映像で答えてくれました。
映像では、ブラックホールに落ちる人視点の映像をコンピューターシミュレーションしています。まずは以下の動画をご覧ください。
ブラックホールは宇宙で最も密度の高い物体の一つで、光であっても一度その中に入ってしまうと事象の地平面(ブラックホールの内側)から抜け出すことができません。それはブラックホールの重力が強烈であることによってもたらされているのですが、その中心の重力があまりにも強いため、これまでに吸い込まれた天体や光が、ブラックホール中心の周りにガス(降着円盤)として形成されます。これらはブラックホールに吸い込まれる(降着する)時に数百万度に加熱され、オレンジや黄色の渦を形成。これがダイブした後に見えていた渦の正体なんだそうです。
ちなみに、今回のレンダリングを普通のノートPCで行うと、その作業時間は10年以上になるのだとか。今回NASAはスーパーコンピュータを使って映像を作成しています。一体どのくらいの時間がかかったのかなど、記事内ではさらに詳しく述べています。
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