食べられる野草の多さに驚き 災害時の対応、親子で学ぶ 簡易トイレの作り方も紹介

AI要約

沖縄市泡瀬のさざなみっこ保育園で災害時の対応と野草の活用についての講話とフィールドワークが行われた。

保護者と子供ら約25組が参加し、食べられる野草の多さに驚きを示した。

参加者は野草の説明や非常用持ち出しポーチの必要品の話し合いを行った。

食べられる野草の多さに驚き 災害時の対応、親子で学ぶ 簡易トイレの作り方も紹介

 【沖縄】沖縄市泡瀬のさざなみっこ保育園(高良さゆり園長)は7日、同園で3、4歳児と保護者を対象に「災害時における対応と野草の活用について」の講話とフィールドワークを行った。親子ら約25組が参加。講師を務めたNPO法人「防災サポート沖縄」の長堂政美理事長と富原雅人さんの話を熱心に聞き、食べられる野草が多いことに驚きの声を上げた。

 同園は海岸から約80メートル、海抜も2メートル弱の場所にあり、年3~4回は避難訓練を行っている。高良園長は「4月の津波警報の時は園前の道路は車でいっぱいだった。園児らは保育士の誘導で、避難指定されている6階建てビルの屋上まで徒歩で行った。日頃の防災意識が大事」と強調した。

 長堂理事長は「万一の際に日頃服用している薬は絶対に忘れないこと」などと留意点を挙げ、ビニール袋の雨がっぱ、簡易トイレの作り方を紹介。富原さんは家庭や車両に懐中電灯や高カロリーの菓子類を準備しておく必要性を伝えた。

 また、保育士の山田弥李(みり)さんと金城衿香(えりか)さんが図鑑を見せながら「ヨモギ、オオバコ、タンポポなど、沖縄には食べられる野草がたくさんある」と説明した。

 園児、保護者は園に隣接する黒潮公園に出かけ、植物を観察。公園の歩道沿いの花壇にシークヮーサーやグアバ、柿がたわわに実っており、「たくさん実が付いている。散歩コースだがいままで気付かなかった」などと話した。

 その後、園でグループに分かれ非常用持ち出しポーチに入れる必要品を話し合った。参加者全員に無洗米を使ったカレーライスも振る舞われた。(翁長良勝通信員)