自治会と合同防災訓練 福祉法人が地域とつながる(東京・府中市)

AI要約

府中市のいきいきプラザと分梅高倉自治会による合同防災訓練が行われ、住民や園児ら約100人が参加し、火災の煙や地震の揺れを体験して防災意識を高めた。

煙体験や起震車体験を通じて、参加者は危機管理の重要性を実感し、家庭内の安全対策についても考えるきっかけとなった。

合同防災訓練は地域の連帯を深める活動でもあり、地域自治会や関係団体との協力が大切であるとの声が上がっている。

自治会と合同防災訓練 福祉法人が地域とつながる(東京・府中市)

 東京都府中市のいきいきプラザ(介護予防推進センター、光明高倉保育園)と分梅高倉自治会による合同防災訓練が7日、同プラザで行われた。住民、園児、保護者ら約100人が集まり、火災の煙や地震の揺れを体験するなど防災に対する意識を高めた。

 煙体験は擬似煙を充満させたテント内を通り抜けるもので、参加者は煙で前が見えない怖さを体感。最大震度7まで揺れる起震車では手すりなどにつかまり、立っているのがやっとの状態で、想像以上の揺れに驚き、怖くて体験できない園児もいた。2人のこどもと参加した父親は「こどもが危ないので食器棚に転倒防止ストッパーを付けようと思う」と話した。

 合同防災訓練は今年で2回目。杉田敏行自治会長は「地域で取り組んでいることに意義がある」、沼尾治巳センター長は「地域の仲間としてかかわっている」と話し、地域のつながりを深める活動にもなっている。

■都高齢協がキャンペーン

 センターを受託運営、保育園を運営しているのは社会福祉法人多摩養育園(足利正哲理事長)。同日の合同防災訓練は、東京都社会福祉協議会高齢者福祉施設協議会のキャンペーン「つながれ ひろがれ ちいきの輪」の一環でもある。社会福祉法人の地域に寄り添う取り組みをPRするもので、9~11月の期間中に都内の高齢者施設で地域交流、介護予防など計69の活動が実施される。