早く帰れと言われても…教員4割が文科省指針超す残業、過労死ライン月80時間超も 教育長は「管理職研修会で意識高める」 鹿児島市

AI要約

鹿児島市議会での本会議で、市教育委員会が20~23年度に残業が年360時間を超えた教員の割合を明らかにした。月45時間を超えた教員もいたが、過労死ラインを超えたケースは比較的少なかった。

教員の勤務時間は公務用パソコンの起動と終了時刻で把握され、月ごとに各学校から報告されている。教職員の働き方改革に向けて、管理職研修会などが開かれ、意識向上が図られることが語られた。

教員の残業時間が問題視される中、教職員の働き方改革が進められる中で、鹿児島市議会では市教育委員会の報告を受け、対策の重要性が強調された。

早く帰れと言われても…教員4割が文科省指針超す残業、過労死ライン月80時間超も 教育長は「管理職研修会で意識高める」 鹿児島市

 鹿児島市議会は20日、本会議を開き、3議員が個人質問した。市教育委員会は、20~23年度に残業が年360時間を超えた教員が小学校(約1800人)と中学校(約1030人)で、いずれも4割以上いたことも明らかにした。文部科学省は、公立校教員の残業の上限を「年360時間、月45時間」と示している。

 月45時間を超えたのは、小学校が2割弱、中学校2割強。過労死ラインとされる月80時間超は、小学校1%前後、中学校約3%だった。勤務時間は教員らの公務用パソコンの起動と終了時刻で把握し、各学校から毎月報告を受けている。

 本会議で原之園教育長は「超過勤務時間の削減に向け、管理職研修会などで教職員の働き方改革への意識をさらに高める」と述べた。