中秋の名月 どこから見ました? 各地でイベントや伝統行事

AI要約

中秋の名月を迎えた17日、各地でイベントや伝統行事が開かれました。

照国神社では観月祭が開催され、雅楽や薩摩の守り神・白狐舞などが披露されました。

南九州市では十五夜行事「ソラヨイ」が行われ、豊作を祈願する子どもたちが活気に満ちた祭りを楽しみました。

中秋の名月 どこから見ました? 各地でイベントや伝統行事

 中秋の名月を迎えた17日、各地でイベントや伝統行事が開かれました。

(訪れた人)

「年に1回の行事なので、楽しみにしてきました」

「気温も涼しいし、月を見ようかなというところです」

(泉水 朝陽アナウンサー)

「雲1つない夜空に穏やかな風。中秋の名月を迎えた今宵、照国神社では訪れた方々が音楽や舞を見ながら秋の趣に浸っています」

 旧暦の8月15日時間・高さ・色合いと鑑賞に絶好の中秋の名月が顔を出すなか照国神社では観月祭が開かれました。

 400人以上が訪れ雅楽や薩摩の守り神・白狐が、鹿児島の繁栄などを願う「島津の白狐舞」が披露されました。

 月見団子や限定の御朱印も用意され、観月祭は穏やかな雰囲気に包まれました。

(訪れた人)

「特別感はあるので、もらいに来て良かったかなと思います」

「(今日まで)あっという間に過ぎたので、この後実りの秋が来るので、何か実るように頑張っていきたいと思います」

「ソラヨイ、ソラヨイヨイ、ソラヨイ、ソラヨイヨイ、ソラヨイ、ソラヨイヨイ」

 南九州市で行われたのは、十五夜行事「ソラヨイ」です。知覧の中部地区に伝わる行事で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

 中秋の名月が輝くなか、わらの帽子をかぶった子どもたちがかけ声とともに大地を踏みしめ、神様に豊作を願いました。

(参加者)

「(わらが)チクチクして痛い。楽しかった。みんなしっかり声を出せていた」

「一生懸命練習した。家でも練習した。うまくできた」

 市によりますと、かつては20以上の集落で行われていましたが、少子化が進み、いまも続いているのは3つの地区のみということです。

(住民)

「若い人たちがつないでくれてありがたい。集落の楽しみ」

「長年、受け継がれてきた伝統なので長く続けていきたい」

 綱引きや相撲も行われ、会場は大いに盛り上がりました。

 屋久島町栗生でも十五夜祭が行われました。

この地区では綱引きをして相撲をとるのがならわしで、当日は、午前中から綱作りが行われました。

 住民の数が年々減るなか、地域の伝統を受け継ごうと近くの小学校の子どもたちも綱づくりに参加し、直径およそ40センチほどの太さとなりました。

 「今年やるの初めてなので、難しい」

 午後7時すぎ十五夜の月も雲の間から顔を出し祭りのスタートです。

 およそ70人が歌を歌いながら綱を前後に揺らし、歌い終わると今度は、綱を引き合います。

 山手側と海手側にわかれ、山手が勝てばその年は山の幸に恵まれ、海手が勝ては海の幸に恵まれるという言い伝えがあり、今年は、山手側が勝利しました。綱引きに使った綱は、土俵に作り変えられ、子どもたちは、相撲をとりながら秋の夜長を楽しみました。