仮店舗で和ろうそく作り 七尾・高澤店「一本杉ににぎわいを」体験会

AI要約

能登半島地震で被害を受けた高澤ろうそく店が体験会を開催。仮店舗で営業再開し、観光客やボランティアを呼び込む取り組み。

1892年創業の高澤ろうそく店が国登録有形文化財の店舗を損壊し、仮店舗で営業を続ける中、一本杉通りに再びにぎわいをもたらす。

初回の体験会にはボランティアが参加。和ろうそく作りや絵付け体験を通じて七尾市の伝統産業を体感し、満足度の高い時間となった。

仮店舗で和ろうそく作り 七尾・高澤店「一本杉ににぎわいを」体験会

 能登半島地震で大きな被害を受けた七尾市一本杉通りの老舗「高澤ろうそく店」で12日、和ろうそく作りの体験会(北國新聞社後援)が始まった。店舗が壊れ、約200メートル離れた通り沿いの仮店舗で営業を再開して半年。観光客やボランティア向けに定期開催し、傷跡が残る通りに再びにぎわいを呼び込む。

 1892年創業の高澤ろうそく店は国登録有形文化財の店舗が損壊し、3月14日に仮設店舗で営業を始めた。一本杉通りで8月16日に4店の仮設商店街が開業したが、人通りは戻っていない。高澤良英会長(77)が「一本杉を訪れる人が楽しめる企画が必要だ」と体験会の開催を決めた。

 初回は、ボランティアで訪れた大阪大工学部3年の5人が参加。木型にハゼの実から抽出したろうを流すなどして約10センチの和そうろくを完成させ、吉岡奏美さん(22)は「七尾の伝統産業を知る貴重な時間になった」と話した。毎週木曜に和ろうそく作り、火、金、土曜に和ろうそくの絵付け体験を開く。