「心に火があるなら、まず球を追いかけろよ」アマチュア野球全国大会で活躍『21歳現役大学生』学生野球での挫折から再起へ導いた父の言葉 

AI要約

東北マークスはアマチュア野球の全国大会に出場するクラブチームで、現役大学生の只野一騎選手が注目されている。

只野選手は大学野球で挫折を経験し、父親である監督の誘いでマークスに入団。父の支えで野球への情熱を復活させた。

只野選手は全日本クラブ選手権での活躍を経て、チームの柱として成長を遂げ、チームの顔になることを目指している。

「心に火があるなら、まず球を追いかけろよ」アマチュア野球全国大会で活躍『21歳現役大学生』学生野球での挫折から再起へ導いた父の言葉 

8月、アマチュア野球の全国大会に宮城県から出場したのが、クラブチームの「東北マークス」です。働きながら野球に情熱を注ぐ選手たち。その中で若くしてクラブに入部した現役大学生を紹介します。

■東北マークスに現役大学生

東北マークス 只野竜馬監督の言葉:

「まずやれることをしっかり、一生懸命やる。チャンスがどこかに、勝ち続ければある」

「東北マークス」はNTTグループの実業団チームが前身のクラブチーム。みなそれぞれ職場で働きながら、チーム力を育んでいます。

その中にひときわ若い選手が…。只野一騎内野手(21)は、大学の野球部を退部し、マークスに入った現役の大学生です。

■大学野球での挫折…

東北マークス 只野一騎選手:

「周りの環境というか、そこにギャップを感じて自分で辞めるといって、そこから少し経ってこのチームに来た」

かつて、秋田県の高校で県大会優勝も果たした実力の持ち主。しかしその後、大学で野球を続けることに難しさを感じたといいます。

そんな彼を東北マークスに誘ったのが、父親で監督の只野竜馬さんでした。

■野球への情熱を復活させた父の言葉とは

一騎選手の父 只野竜馬監督:

「(選手はみな)単純に好きだからやっている。息子も野球がずっと好きだった。その中で色々あって学生野球からはちょっと離れるという話だったので。まだ好きで心に火があるのであれば、まず球を追いかけろよ、一緒にと。難しい話ではない、好きだからただ本当にやっている」

そう、クラブチームの選手はみな年齢や実力に関係なく自らの意志でグラウンドに足を運んでいます。警察官など多忙な日々を送る選手も多くいますが、野球への情熱こそが原動力です。

父に導かれてその原点に戻った只野選手。伸び伸びとプレーできるクラブチームの方針に感銘を受け新たな野球人生を踏み出したのです。

東北マークス 只野一騎選手:

「一回りも離れているような大人の人が、こんなに野球を楽しんで一生懸命やっているという姿にまず衝撃を受けたのがずっとあったので。お手本にしていきいきとしてやりたいと思います」

■「チームの顔になる」新たな目標へ

そして8月、東北マークスは年に一度の大舞台、全日本クラブ選手権に挑みました。結果は初戦敗退を喫したものの、スタメン出場の只野選手、2安打2打点の活躍で早くもチームの柱となりました。

東北マークス 只野一騎選手:

「全国のレベルを肌にしみて感じたので、強くなって戻ってきたいなと思います。自分がこのチームの中心になって、顔になる。全国大会は優勝して日本選手権に出る、あとは企業チームにも勝てるチームを作るというのが目標ですね」