対日外交30年、経済協力強化を 北マケドニア首相単独会見

AI要約

北マケドニアのミツコスキ首相は、日本との経済協力強化、観光客呼び込み、NATOへの加盟など、国の発展に積極的な姿勢を示している。

日本からの幅広い分野の援助を受けてきた北マケドニアは、熟練労働者や美しい自然を活かし、日本企業との関係強化を目指す。

ロシアのウクライナ侵攻を非難し、NATOの一員として積極的な支援を行う北マケドニアは、国際連携にも力を入れている。

 北マケドニア(旧マケドニア)のミツコスキ首相は9日までに、首都スコピエで共同通信の単独インタビューに応じた。国内には熟練労働者や優秀な学生がいると語り、自動車やハイテクなどの分野で日本との経済協力を強化したいと訴えた。1994年の両国の外交関係樹立から30年を迎え、日本から医療機器など幅広い分野で援助を受けたと説明した。

 北マケドニアは欧州の主要市場に近く、企業進出や投資は日本企業にとって人件費の削減につながると主張した。日本との関係強化を通じて自国をさらに発展させたい考えで「首相として支援の用意がある」と述べ、自ら積極的に関わっていく姿勢を見せた。

 また、北マケドニアには山や湖など美しい自然があると強調し、日本からの観光客呼び込みにも力を入れると説明した。

 旧ユーゴスラビアの北マケドニアは2020年にNATOに加盟した。ミツコスキ氏はウクライナ侵攻を続けるロシアを非難し、北マケドニアでは「ロシアの影響は大きくない」と、NATOの一員としてウクライナ支援に積極的だと訴えた。