星のリゾートが奥飛騨に 岐阜県初のブランド温泉旅館開業を前に内覧会 高山市の平湯温泉

AI要約

星野リゾートが県内初、全国で24カ所目のブランド温泉旅館を高山市に開業する。新施設は奥飛騨温泉郷に位置し、山岳観光の要所であるとともに湯量が豊富な土地である。地域や伝統工芸を活かした客室や懐石料理が提供され、宿泊料金は季節や客室タイプによって異なる。

開業によって地域の認知や魅力向上を図る星野リゾートは、奥飛騨の歴史を大切にするとともに地域活性化への取り組みを強化する。宿泊予約は既に埋まっており、地域の知名度向上やブランド力の強化が期待される。

新施設では飛騨の伝統文化や地元食材に触れる様々な体験が提供され、客室や料理には地元の素材や工芸品が取り入れられている。さらに価格はリーズナブルであり、地域への連携や貢献を重視している。

星のリゾートが奥飛騨に 岐阜県初のブランド温泉旅館開業を前に内覧会 高山市の平湯温泉

  全国で温泉旅館などを展開する星野リゾートが、県内初、全国で24カ所目のブランド温泉旅館を高山市に開業するのを前に3日、報道関係者向けの内覧会が行われました。

※報告(平工靖也)

  「こちらが高山市奥飛騨温泉郷の平湯温泉に5日にオープンする星野リゾートの温泉旅館です。なぜ県内初進出が平湯温泉なのか、その狙いに迫ります」

  星野リゾートが開業する「界 奥飛騨」は、平湯温泉にあった既存の温泉施設も活用して、約6400平方メートルの敷地に2棟の宿泊棟や露天風呂、離れが配置されています。

※界 奥飛騨 須永隆介総支配人

  「奥飛騨は2つの点で、大きなポテンシャルがあると感じておりました。一つ目は湯量が日本屈指で温泉ファン憧れの土地であること。もう一つは山岳観光の要所であるということ。この2点を同時に兼ね備えていることが、私たちにとっては大変魅力的に感じております」

  須永総支配人は進出の理由を述べた上で、「平湯温泉の歴史を生かすとともに、開業によって奥飛騨温泉郷全体の認知や魅力を高め、地域と連携して滞在型を推進していきたい」と地域活性化への意気込みも話しました。

※報告

  『山岳温泉にめざめ、飛騨デザインに寛ぐ宿」がコンセプトなんですが、この客室にもそのコンセプトがちりばめられています』

  客室は、飛騨の家具や飛騨春慶の塗りが施されたウォールアート、飛騨染のクッションなど飛騨の伝統工芸が取り入れられました。

  一方、夕食に提供される懐石料理には、飛騨牛や宿儺かぼちゃといった地元食材がふんだんに使われています。

※報告

  「こちらではなんとデザートにみたらしマシュマロが提供されるんです うわぁすごいトロっとしています。甘さよりも塩味の強い飛騨高山らしいみたらしの味です」

  さらに離れでは、スタッフの指導を受けて飛騨の木工技術「曲木」を体験することで地元の伝統文化に触れることができます。

  価格は、客室タイプと季節で変動しますが、1人あたり1泊2食付き3万1千円からで、今年4月から始まった予約は、すでに11月下旬までほとんど埋まっているということです。

  今回の星野リゾートの開業は、地域の知名度やブランド力を高め、地域活性化への起爆剤として期待が高まりそうです