処理水海洋放出開始1年 岸田総理が小名浜魚市場視察 福島

AI要約

福島第一原発で処理水の海への放出が1年経過し、6万2千トンの処理水が処分されたことを報じる。

周辺海域のトリチウム濃度は安全基準以下であり、岸田総理が福島県の魚市場を視察し、食品の安全性を強調する。

日中首脳会談で日本の水産物の禁輸措置の即時撤廃を要求し、安全な廃炉に向けて国と東電が協力すべきという意見が交わされる。

処理水海洋放出開始1年 岸田総理が小名浜魚市場視察 福島

福島第一原発で処理水の海への放出が始まってから24日で1年となり、岸田総理が福島県いわき市の小名浜魚市場を視察しました。

この1年でおよそ6万2千トンを海へと放出した福島第一原発の処理水。

周辺海域のトリチウム濃度は1リットルあたり最大29ベクレルで、東京電力が上限とした国の基準値の40分の1、1500ベクレルを大きく下回っています。

こうしたなか岸田総理はこの日、いわき市の小名浜魚市場を視察、常磐もののメヒカリなどを試食しました。

【岸田総理】「ほんとだ、骨も柔らかいですね」

その後、福島県漁連の野崎会長と、中国などで日本の水産物の禁輸措置が続いていることなどに対する意見交換を行いました。

【岸田総理】「(水産物の禁輸は)全く科学的根拠に基づかない措置であり、受け入れることはできません」

その上で、5月の日中首脳会談で輸入規制の即時撤廃を強く求めたことを伝えました。

これに対し野崎会長は「国と東電が力を合わせて安全な廃炉に努めてほしい」と強調しました。