県勢9年ぶり、感謝胸に「全力プレー」 東根の渡辺さんと西塚さん、国スポ・ボウリング少年女子に出場へ

AI要約

山形城北高の渡辺夕菜さんと西塚梨央さんが、9年ぶりに佐賀県で開催される国民スポーツ大会のボウリング少年女子に出場する。幼なじみの2人は、競技生活の集大成として全身全霊で投げる意気込みを持つ。

2人は幼稚園から同じ学校でボウリングを始め、県内外の大会で練習を積み重ねてきた。東北大会での成績が上位に入り、全国大会への切符をつかんだ。

渡辺さんは大きく球を動かしてストライクを、西塚さんは正確なスペアでポイントを稼ぐ。異なるスタイルを持ちつつも、息の合ったペアとして全国大会に挑む準備を整えている。

県勢9年ぶり、感謝胸に「全力プレー」 東根の渡辺さんと西塚さん、国スポ・ボウリング少年女子に出場へ

 10月に佐賀県で開催される国民スポーツ大会のボウリング少年女子に、ともに東根市在住で山形城北高3年の渡辺夕菜さん(17)と西塚梨央さん(18)が、県勢として9年ぶりに出場する。幼なじみの2人は全国の舞台を競技生活の集大成に位置づけ、支えてくれた家族ら周囲への感謝も胸に「全身全霊で投げる」と意気込んでいる。

 自宅が近所の2人は、幼稚園から大森小、神町中、高校まで同窓の友人同士。小学4年生で一緒に競技を始め、中学2年生からは本県開催の東北総体(2021年)に向けて練習を本格化させた。東根市のボウルモデルノで、多いときには月間150ゲームほどを投げて腕を磨いている。

 国スポ少年女子に出場するには、東北総合スポーツ大会で6県のうち上位3県に入る必要がある。7月中旬に秋田市で開かれた東北大会は個人戦と2人チーム戦を行い、各県ペアの獲得ポイントの合計を競った。12人中1~8位がポイントを得られる個人戦では、西塚さんが4位、渡辺さんは5位に食い込んだ。チーム戦も4位にまとめ合計得点で3位となり、全国への切符を手繰り寄せた。

 球を大きく動かしてストライクを果敢に狙う渡辺さんと、正確さを武器にスペアでポイントを重ねていく西塚さん。スタイルは異なるが、「片方がスコアを取れないときには、片方が伸ばせることがよくある。この2人が一番やりやすい」と息ぴったりだ。

 2人は19日に、指導を受けるボウルモデルノ支配人の小野貴史さん(49)、少年女子監督の加藤秀実さん(74)と共に東根市役所を訪れ、土田正剛市長に国スポ出場を報告した。出場権獲得は周囲の支えが大きかったとし、「練習してきた成果を発揮し、一生懸命頑張る」と大舞台での奮闘を誓った。ボウリング少年女子は25都道府県のペアが参加し、佐賀市で10月7、8日に実施される。