処理水の海洋放出 あすで1年(福島)

AI要約

東京電力が廃炉作業用地確保のために処理水の海洋放出を実施中。今回は8回目の放出でトリチウム濃度は基準以下。

放出による水産業者への賠償は約570件の請求があり、そのうちの190件で合計320億円の支払いが行われた。

東京電力は国際基準に沿った放出を行い、人体や環境の安全を確認していると述べた。

処理水の海洋放出 あすで1年(福島)

処理水の放出開始から24日で1年、現在は8回目の放出が進められています。

東京電力は廃炉を進める作業用地を確保するためとして、2023年8月24日に処理水の海洋放出を始めました。これまでに7回の放出で5万4千700トン余りの処理水が海に流され、8月7日からは通算8回目の放出が進められています。この間、原発周辺の海水に含まれるトリチウム濃度は、放出停止を判断する基準を大幅に下回っているということです。東京電力の担当者は会見で、「国際基準に沿った国内基準に従って、人体や環境の安全を十分に確認した上で行ってきた。」と述べました。

一方、東京電力によりますと、処理水の放出により生じた水産業者への賠償は8月14日までに約570件の請求があり、このうち190件ほどで合わせて320億円が支払われたということです。