中国「日本が世界に危険を転嫁した」 処理水放出1年で日本を改めて非難
中国政府は福島第一原発の処理水の海洋放出を非難し、日本が世界に危険を転嫁したと表現した。
海洋放出は去年8月から8回実施されており、1年が経過する中で中国外務省は核汚染水として非難を続けている。
日本政府は中国に日本産水産物の輸入停止措置の撤廃を働きかけているが、議論は進展していない。
東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出が始まって1年となるのを前に、中国政府は「日本が世界に危険を“転嫁”した」との表現で改めて非難しました。
福島第一原発の処理水の海洋放出は去年8月から始まり、これまで8回実施されています。
放出の開始からあすで1年となるなか、中国外務省の毛寧報道官は、会見で改めて「処理水」を「核汚染水」と呼んで日本を非難しました。
中国外務省 毛寧報道官
「日本は周辺国家と十分な協議を行わないまま、一方的に福島“核汚染水”の海洋放出を開始し、全世界に危険を“転嫁”した」
また、毛報道官は「利害関係国が参加する、独立した長期的で有効な国際監視体制の構築に協力するよう促す」と改めて強調しました。
日本政府は、様々な機会で中国側に日本産水産物の輸入停止措置の撤廃を働きかけていますが、議論は平行線をたどっています。