大統領府、野党に謝罪促す 処理水放出巡り「扇動」 韓国

AI要約

韓国大統領府報道官は、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出に関する安全基準を上回る例が1件もなかったと述べた。

野党の扇動を批判し、偽りの非難を謝罪するよう求めた。

韓国政府は海洋の放射性物質の調査を拡大し、安全基準を満たしていることを報告した。

 【ソウル時事】東京電力福島第1原発の処理水海洋放出から1年を迎えるのを前に、韓国大統領府報道官は23日の記者会見で、放射性物質の検査で安全基準を上回る例はこれまで1件も無かったと明らかにした。

 野党の「偽りの扇動」を批判し、謝罪を促した。

 処理水放出を巡り野党は「核汚染水の海洋投棄だ」などと非難してきた。大統領府報道官は、こうした主張が「全く科学的根拠のない偽りの扇動だったことが明らかになった」と指摘。「野党は国民の前で謝罪すべきだ」と述べた。

 韓国政府は処理水放出に際し、海洋の放射性物質の調査地点を92カ所から243カ所に拡大。過去1年間に自国海域や公海などで4万9600件超の検査を実施したが、安全基準を上回る例は1件も無かった。