「巻物」料理で勝負 和歌山・神島高、うまいもん甲子園近畿選抜大会へ

AI要約

神島高校の生徒が地元食材を活かした料理を競う大会に挑む。

チームは南高梅と養殖マダイを使用し、トルティーヤで巻いた料理を提案。

全国大会出場を目指し、工夫を凝らした料理で全力を尽くす決意。

「巻物」料理で勝負 和歌山・神島高、うまいもん甲子園近畿選抜大会へ

 神島高校(和歌山県田辺市文里2丁目)の生徒が23日、地元食材を生かしたアイデア料理を競う「第13回ご当地!絶品うまいもん甲子園近畿選抜大会」に挑む。作るのは「梅とタイとトルティーヤ」。地域特産の南高梅と養殖マダイをアピールし、全国大会出場を目指す。

 大会は全国食の甲子園協会の主催。選抜大会は全国7エリアである。近畿には6校、19チームの応募があり、書類選考を通過した5チームが出場する。

 今大会のテーマは「人気中食&外食メニューの開発」。神島高は地元食材に、全国的に有名だが消費が減少傾向の南高梅と白浜町で年間100万匹を出荷しているが認知度が低い養殖マダイを使用した。

 トルティーヤはトウモロコシの粉から作る薄いパン。香りでも梅を味わってもらおうと、梅の剪定(せんてい)枝を使って燻製(くんせい)にした。生地は通常の円形でなくキノコのような形に変形させ、薄く巻けて具材も見えやすいよう工夫している。

 フライにしたマダイとレタス、パプリカにタルタルソースをかけて、トルティーヤで巻く。マダイの下味に梅酢、タルタルソースには梅肉とカリカリ梅を加えている。

 出場するのはいずれも3年生の関奈々子さんと鈴木櫻さん、緒方柚奈さんの3人。以前から「甲子園」を目指していた関さん、授業中にトルティーヤの活用を発案した鈴木さん、パン作りが趣味でトルティーヤも作れる緒方さんでチームを組んだ。

 近畿エリア大会は大阪市のあべのハルカスである。調理のほか、料理についての発表やPRタイムがある。1チームのみが全国大会に出場できる。3人は「大会ぎりぎりまで改善を加え、全国出場を決めたい」と意気込んでいる。