考案した草刈り機やゲーム披露 阿東中生徒が企画 スマイルオープンデー【山口】

AI要約

阿東中学校の生徒が地域活性化を図るスマイルオープンデーで、自動草刈り機のアイデアやゲームを披露。

生徒は自己肯定感向上と交流を目的に準備をし、地域活性化をテーマに取り組んできた。

地域で活躍する企業や市民からの協力を得て、生徒のアイデアが具体化される可能性がある。

考案した草刈り機やゲーム披露 阿東中生徒が企画 スマイルオープンデー【山口】

 阿東中(江本和浩校長)で21日、学習成果を発表して地域活性化を図るスマイルオープンデーがあり、全校生徒30人が地域で活躍する企業などから学んだ自動草刈り機のアイデアや簡易なプログラミングで作ったゲームを地域住民へ披露した。

 自己肯定感の向上と地域住民との交流を目的に初開催。総合的な学習の一環で、6月から3班に分かれてラジコン草刈り機、高齢者が喜ぶゲーム、地域住民が参加したくなるイベントをテーマに準備をしてきた。

 草刈り機の班は、地域活性化起業人で自動車部品メーカー、アイシン(愛知県)の後藤浩次さん(61)が指導し、東京の電動モビリティ開発会社ユニックの竹内幹夫社長が協力した。

 生徒たちは実際にラジコン草刈り機を操縦し、地域住民や保護者に意見を聞いて考えた改良案を大判用紙にまとめて披露。草刈り機に備えたタンクの水を電熱ヒーターで加熱し、熱湯にしてまいて草を枯らせることなどを提案した。

 興味深そうに聞いていた住民らは、熱湯を選んだ理由や補給方法について活発に質問を投げ掛け、生徒たちは後藤さんの助けを受けながら考えを伝えていた。生徒たちのアイデアは今後、実装化が図られる。

 同地域で活動するシステム開発会社ファーストクラスの明日香楽さん(26)と地域おこし協力隊の佐伯碧惟さん(26)に指導を受けた生徒たちが開発したゲーム体験もあった。うどんやおにぎりも振る舞われた。

 草刈り機の改良に挑戦した田村祐斗君(1年)は「地域課題の解決に少しでも役立てば」と話していた。近くに住む山本寛嗣さん(83)は「豊かな発想に驚いた。子どもたちの笑顔は地域を明るくする」と話した。