「ノラネコベーグル」が鴨川に店舗をオープン(千葉県)

AI要約

佐藤さん夫婦は、都内から鴨川に移住し、移住後間もなくベーグルの移動販売を始めた。

地元の人たちのためにリノベーションした店舗「天面マーケット」をオープンし、地域に貢献している。

地域の住民から好評を得ながらも、週末にはマルシェなどにも出店し、地域との交流を大切にする姿勢を見せている。

「ノラネコベーグル」が鴨川に店舗をオープン(千葉県)

安房の各地でベーグルの移動販売をしている「ノラネコベーグル」の佐藤美幸さん(40)、秀美さん(39)夫婦が、鴨川市天面の国道沿いにベーグル販売の店舗「天面マーケット」をオープンした。店を構えた2人は「(各地を歩き回る)“野良猫”から(店を構えて)“飼い猫”になりましたが、引き続きよろしくお願いします」と気軽な来店を呼び掛けている。(押本裕也)

佐藤さん夫婦は、2022年に都内から鴨川に移住した。秀美さんの趣味であるベーグル作りを生かし、移住後間もなく、販売スペースを設けた軽ワゴン車でベーグルの移動販売を始めた。安房地域をはじめ勝浦市のマルシェに積極的に出店し、来場者からは好評を集めている。

店舗を構えたのは、地域住民の多くが高齢化し、買い物などで不自由を強いられる中、地元の人たちが気軽に来られて買い物やお茶を楽しんでもらえる場所をつくりたいと考えたことがきっかけ。国道沿いの海産物店だった建物をリノベーション。厨房(ちゅうぼう)やイートインスペースなどを作り、新たな施設へとよみがえらせた。外の看板には、元々の海産物店のテイストを残しつつ、ノラネコベーグルのトレードマークである招き猫のデザインをあしらった。

店内には、ツナトマトや明太(めんたい)チーズといった約10種類の創作ベーグルをはじめ、自宅の家庭菜園で取れた無農薬野菜が並ぶ他、これまでマルシェなどで知り合った事業者らの海産物やお菓子、コーヒーなど2人のおすすめ商品も数多く取りそろえる。

地域の住民らにも好評で、19日の昼前には「おつかいで買い物に来ました」と近くに住む80代の女性が来店。ベーグルやお菓子など数種類の商品を手に取って買い物を楽しんでいた。

美幸さんは「移住者の私たちを受け入れてくれた地域への“猫の恩返し”です。気軽に遊びに来てください」と笑顔。

営業時間は午前11時~午後4時。火、水曜日休み。週末の地域のマルシェなどへの出店は続ける予定だ。