朝市周辺区画整理へ 輪島市方針 住民と意見交換も

AI要約

輪島市は19日までに、能登半島地震による大規模火災で焼失した輪島朝市周辺のエリアで、土地区画整理事業に向けて調整に入る方針を固めた。

市は、区長ら住民代表者との会合で区画整理事業への理解を求め、早期に着手したい方針。

坂口茂市長は震災遺構について考えを問われ、「何かを残したいと思っている。鴨ケ浦塩水プールは候補の一つだ」と述べた。

 輪島市は19日までに、能登半島地震による大規模火災で焼失した輪島朝市周辺のエリアで、土地区画整理事業に向けて調整に入る方針を固めた。地震前に住んでいた市民らと今後のまちづくりについて意見交換する場を設け、賛同を得たい考えだ。

 18日に輪島消防署で開かれた市復興まちづくり計画に関する住民懇談会で、参加者から質問があり、市側が方針を示した。朝市周辺では264棟が火災の被害を受け、現在は公費解体が進められている。

 市は、区長ら住民代表者との会合で区画整理事業への理解を求め、早期に着手したい方針。ただ、「避難などにより連絡を取れない人もいる」という。土地区画整理事業は土地所有者らの同意を取り付け、住宅地や商業地、道路などを整備する。

 坂口茂市長は震災遺構について考えを問われ、「何かを残したいと思っている。(海岸隆起によって海水がなくなった)鴨ケ浦塩水プールは候補の一つだ」と述べた。懇談会は鳳至・海士・輪島崎地区の住民が対象で約30人が出席した。