「万燈会の里」復興の光 輪島・金蔵、ろうそく2200本

AI要約

8年前まで約3万本のろうそくで棚田や寺の境内を照らす旧盆行事「金蔵(かなくら)万燈会(まんとうえ)」が行われていた輪島市町野町金蔵で15日、ろうそくをともす復活イベント「祖霊のともしび 復興の願い」が行われた。

カップに入れられたろうそくは真宗大谷派正願寺の境内に並べられ、「復興」などの文字や合掌する模様が形作られた。午後6時すぎに地元住民10人と東京、栃木のボランティア団体のメンバー約40人が火をともすと、オレンジ色の明かりで幻想的な雰囲気に包まれた。

金蔵地区では2016年まで金蔵万燈会が行われていたが、過疎化とボランティアの不足が重なって幕を閉じた。地震で大きな被害が出た「万燈会の里」を再び盛り上げたいと、地元住民でつくる「正願寺門徒ともしび同好会」が復活イベントを企画し、ボランティアの力を借りて開催にこぎ着けた。

「万燈会の里」復興の光 輪島・金蔵、ろうそく2200本

 8年前まで約3万本のろうそくで棚田や寺の境内を照らす旧盆行事「金蔵(かなくら)万燈会(まんとうえ)」が行われていた輪島市町野町金蔵で15日、ろうそくをともす復活イベント「祖霊のともしび 復興の願い」が行われた。地震からの復興を願って約2200本のろうそくに火が付けられ、帰省や墓参で訪れた人を温かく迎えた。

 カップに入れられたろうそくは真宗大谷派正願寺の境内に並べられ、「復興」などの文字や合掌する模様が形作られた。午後6時すぎに地元住民10人と東京、栃木のボランティア団体のメンバー約40人が火をともすと、オレンジ色の明かりで幻想的な雰囲気に包まれた。

 金蔵地区では2016年まで金蔵万燈会が行われていたが、過疎化とボランティアの不足が重なって幕を閉じた。地震で大きな被害が出た「万燈会の里」を再び盛り上げたいと、地元住民でつくる「正願寺門徒ともしび同好会」が復活イベントを企画し、ボランティアの力を借りて開催にこぎ着けた。

 金蔵万燈会にも関わってきた世話人の石崎英純さん(74)は「来年は全国から大勢の人が集えるような場にしたい」と話した。