能登復興願う万灯華 鳥越一向一揆まつり 北國花火が盛り上げ

AI要約

鳥越一向一揆まつりは、能登半島地震の被災地の早い復興を願い、キャンドル1千個を点灯するなど、約8000人が参加したイベントである。

まつりは加賀一向一揆最後の砦である鳥越城を偲ぶもので、追悼式や民舞の披露、花火大会などが行われた。

万灯華の会場では、能登半島をテーマにしたキャンドルや食べ物の販売が行われ、地元の復興への願いが込められた。

能登復興願う万灯華 鳥越一向一揆まつり 北國花火が盛り上げ

  ●8000人が大輪満喫

 鳥越一向一揆まつり(北國新聞社後援)は11日、白山市出合町の道の駅「一向一揆の里」周辺で開催された。今年は能登半島地震の被災地の一日も早い復興を願い、約1万本のろうそくを飾る「鳥越万灯華(まんとうか)」で能登へのメッセージを添えたキャンドル1千個を点灯した。夜には北國花火大会(同)も行われ、住民や観光客ら約8千人が光と音の共演を満喫した。

 一向一揆まつりは加賀一向一揆最後の砦(とりで)となった鳥越城で攻防を繰り広げた先人の遺徳をしのぶまつりで、旧鳥越村時代の1988(昭和63)年に始まり、今年が37回目。

 追悼式では、まつり実行委員会の三浦宰委員長と田村敏和市長があいさつ。北川会鳥越支部が民舞「鳥越城哀歌」を披露し、城山太鼓保存会が「決戦の太鼓」、鳥越中2年生が「桶(おけ)太鼓」を演奏した。

 万灯華の会場「であいふれあい公園」では、「能登石川」の文字や、透明のカップに入ったキャンドルが能登半島を描くように並べられた。カップや竹灯籠には「立ち上がろう能登」「能登復興祈念」などと記された。輪島と珠洲で炊き出しボランティアに参加した会社員北村寛行さん(46)=白山市釜清水町=は「被災地で一日も早く元の生活が戻ってほしい」と思いを寄せた。

 住民有志でつくる一向一揆応援隊が能登の塩、しょうゆで鳥越の食材を味付けして作ったおにぎりや厚揚げを入れた弁当が販売された。北國花火では、10号玉の大輪が白山麓の夜空を焦がし、音と花火をシンクロさせた「ミュージック花火」で締めくくった。