被災病院、当面集約せず 能登半島地震で石川知事

AI要約

石川県の馳浩知事は、能登半島北部の公立4病院について統合の話を進めることはできないと述べた。集約せず、被災地の医療体制回復を優先する考えを示した。

馳知事は、安心して医療を受けられる環境を整えるために全力を挙げ、医師や看護師の確保に取り組むと述べた。

地元では公立病院の集約を求める声があるが、馳知事は議論を本格化させて持続可能な医療体制を総合的に考えたいと述べた。

 石川県の馳浩知事は10日、能登半島地震で甚大な被害を受けた能登半島北部「奥能登」エリアの公立4病院について「統合の話を進めるわけにはいかない」と述べ、当面は集約せず、被災地の医療体制回復を優先する考えを明らかにした。珠洲市の仮設住宅入居者との意見交換会で、住民からの質問に答えた。

 馳氏は「当面は安心して医療を受けることができる環境づくりに全力を挙げる」と強調。医師や看護師の確保などに取り組むと説明した。

 地元では人口減を踏まえ公立病院の集約を求める声が上がっている。馳氏は「落ち着いたら議論を本格化させたい。どうすれば持続可能か総合的に考えたい」と述べた。