2024年度産米の抽出検査始まる 福島県 本宮市旧岩根村産は基準値以下

AI要約

福島県で2024年の県産米の放射性セシウム検査が始まり、早期出荷米は基準値未満だった。

県は抽出検査を段階的に縮小しており、検査規模が小さくなる仕組みを導入している。

現在は早期出荷米の検査を行っており、一般米の測定に移る予定である。

 東京電力福島第1原発事故に伴う2024(令和6)年県産米の抽出検査は9日、福島県郡山市の県農業総合センターなどで始まった。本宮市旧岩根村産の早期出荷米1キロの放射性セシウム濃度を調べ、食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)未満だった。

 県は県産米の放射性物質検査体制のうち、抽出検査の規模を2023年産米から段階的に縮小している。全量全袋検査から抽出検査に移行した年数が増えるにつれ、検査規模が小さくなる仕組みとなっている。

 9月上旬まで早期出荷米を調べ、一般米の測定に移る。県産米は2015(平成27)年産以降、食品衛生法の基準値を全て下回っている。