たびたびお弁当で食中毒になりかけているのに、前日調理をやめない妻。どうしたら当日に作ってもらえますか?

AI要約

うなぎ料理店が販売した弁当が原因とみられる食中毒事件で、従業員の衛生管理の不備が指摘される。

弁当の細菌繁殖が懸念される中、食中毒予防のための対策が呼びかけられる。

特に弁当の汚染を避けるために、再加熱や清潔な管理が重要である。

たびたびお弁当で食中毒になりかけているのに、前日調理をやめない妻。どうしたら当日に作ってもらえますか?

うなぎ料理店「日本橋 鰻(うなぎ) 伊勢定」が京急百貨店(横浜市港南区)で販売した弁当などが原因とみられる食中毒事件。横浜市は5日、手を洗わずに調理した従業員がいたことなどで食中毒を引き起こした可能性があるとする調査結果を公表した。販売されたうなぎ弁当や調理場などから、食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌が検出されている。

猛暑続きでは弁当には細菌が繁殖しやすい環境だ。

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は、会社や学校に持参する弁当の調理・保存についてこう助言する。

「毎朝一から作るのは大変すぎるお弁当。前日作ったおかずを冷蔵庫で保存して家族に持たせているという方も多いのではないでしょうか。

しかし、農林水産省では食中毒予防の観点から『当日調理が基本ですが、前日に調理するときや昨晩の残り物を詰めるときは、お弁当箱に詰める直前に必ず十分に再加熱しましょう』と呼びかけています。

さらに、食品に使用できるアルコールなどで弁当箱を除菌しておくこと、具材を完全に冷ましてからフタを閉じること、しっかり保冷することなどが有効な食中毒対策になります。基本に忠実に調理・管理を徹底し、十分な食中毒の予防を心がけてください」

「プロのお店でもこんなミスや手抜きをするんだなって、今回のニュースを見て驚きましたが、ご飯が原因の食中毒なら私にも経験があります。たぶんですが」

こう話すのは30代の会社員・鬼頭茂之さん(仮名)。今回の報道は妻との会話でも話題に上ったが、何を隠そう、その妻の手作り弁当で食あたりを起こした経験がある。

「できれば外で食べたいんですが。家を建てたくて、妻と相談して家族も私も外食を減らすことになったんです。その流れで週に4回は弁当。1回は会社の同僚と食べに行っていいというルールでやっています」

妻は特に料理が嫌いなわけでもない専業主婦だが、とにかく朝が苦手。また、明るく朗らかである反面、かなり大雑把な性格だという。

「妻は、とにかく早起きが苦手だし、自分が食べたい物を冷蔵庫にあるものでパパっと作りたい人だから、弁当作りは大嫌いなんです。何とかして楽に弁当持たせられないか、そう考えているようです」

弁当生活が始まったとき、「冷凍食品は高すぎてもったいないから、節約も兼ねて夕食の残りメインの弁当でもいいか」と妻に聞かれた茂之さん。

「一瞬、夜の残りか~、と思ったけれど、嫌とは言えないですよね。妻が言ってくるということは、つまり、すでに心に決めてるってことなので(苦笑)」

妻の性格を理解している茂之さんだが、一つ恐怖を感じていたことがある。それは、前日までに作った惣菜や夕飯の残りを翌日の昼に食べても問題ないのかどうか、妻が茂之さんの体で試している様子が窺えたことだという。