木村熊本知事ら台湾を訪問へ 8月25~27日、TSMC本社で幹部と面会も
熊本県は、台湾を訪問してTSMCとのビジネス交流を拡大する計画を発表した。
木村知事を含む訪問団は、TSMC本社を訪ねて幹部と面会し、菊陽町進出に関連する取り組みを説明する予定。
訪問団はITRIや新竹サイエンスパークも視察し、台湾経済界との関係強化を図る。
熊本県は2日、木村敬知事や県内の経済団体の関係者らが25~27日に台湾を訪問すると発表した。半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出に伴うビジネス交流の拡大が狙い。新竹市のTSMC本社を訪ねて幹部と面会する。
木村知事が4月の就任後に台湾を訪問するのは初めて。山口裕県議会議長や熊本経済同友会、県工業連合会の代表者らが同行する。
菊陽町に開所したTSMC第1工場は今年10~12月に量産を始める予定で、隣接する第2工場の着工も年内に控える。木村知事は第3工場の誘致にも意欲を示している。TSMC本社では、菊陽町進出に関連する地下水保全対策や渋滞解消といった県の取り組みを説明する。
訪問団は、台湾最大の産業技術研究機関「工業技術研究院(ITRI)」や、TSMC本社が立地する工業団地「新竹サイエンスパーク」管理局も視察する。
県企業立地課は「台湾経済界との良好な関係を深めたい」としている。(小山智史)