⚾掛川西、初戦は日本航空(山梨) 10日第4試合に登場 全国高校野球選手権

AI要約

第106回全国高校野球選手権大会の組み合わせ抽選会が行われ、掛川西は山梨県代表日本航空との対戦が決まった。

日本航空は投打が充実し、掛川西と似た全員野球スタイルを持つが、掛川西は相手に自信を持って臨む姿勢。

掛川西と日本航空は運命的に対戦することになり、両チームとも準備を整え、強力な投手陣や打線を持っている。

⚾掛川西、初戦は日本航空(山梨) 10日第4試合に登場 全国高校野球選手権

 7日に開幕する第106回全国高校野球選手権大会の組み合わせ抽選会が4日、大阪市北区のフェスティバルホールで開かれた。26年ぶり6度目の出場となる静岡県代表掛川西は大会第4日(10日)第4試合で、山梨県代表日本航空との対戦が決まった。

 掛川西が初戦で対戦する日本航空(山梨)は投打が充実し、総合力が高い。“日本一泥くさいチーム”を掲げ、全員野球で戦うスタイルは掛川西と似ている。くじを引いた主将の山下は「泥くささは譲れない。気持ちで絶対に負けないよう、やってきたことを証明したい」と気持ちを新たにした。

 日本航空の投手陣は直球に威力がある左腕高木、右腕柳沢を軸に山梨大会のチーム防御率は0点台。打線も中軸を中心にチーム打率3割7分9厘と振れている。だが掛川西ナインに恐れる様子はなく、主戦高橋は「相手がどこでも自分たちの野球をやるだけ。一戦一戦全力で戦う」と自信を見せる。今春の練習試合では掛川西が勝利したが、大石監督は「練習試合は練習試合。相手より、自分たちの足元を固めるのが最大の準備」と気を引き締めた。

 掛川西の山下や堀口ら5選手と日本航空の4番小林は、浜松南リトルシニアでチームメートだった。運命的な対決に堀口は「やりたいと思っていたが、本当に当たるとは」と喜んだ。

 3年ぶり7度目の出場。駒がそろう投手陣は失点が少なく安定感があり、継投策にも慣れている。バックも山梨大会5試合で3失策と堅実。打線は金子優、小林、雨宮のクリーンアップが打率4~5割台を記録し、計19打点と力を見せる。上位は出塁率が高く、5試合15盗塁と機動力も武器とする。

◇掛川西

 山下陸人主将 相手は走攻守で力のあるチームだが、自分たちの持ち味をしっかり出して良い試合ができれば。大会4日目で時間がある。自分たちは「毎日強化」を掲げているので、一日を大切にして攻守でさらにレベルアップしたい。静岡の代表として責任を持ってプレーする。

 大石卓哉監督 相手は強豪ひしめく山梨県を勝ち抜いた攻守ともにバランスの良いチーム。10日までの期間を大切に、もう一度気持ちを引き締め、基本に忠実に泥くさい野球を体現できるよう準備をしたい。

◇日本航空

 藤森友基主将 お互いに泥くさい、全員野球が持ち味だと思うが、どちらが自分たちの野球を貫いて勝ちにつなげられるか。やることは変えずに真正面から戦えたら。先発メンバーは打撃の調子が上がり、控え選手もそれぞれの長所を生かし今まで通りに調整できている。

 豊泉啓介監督 (相手は)全員が束になり、いろんな作戦を駆使してくるイメージ。練習試合では多く失点しているので、投手陣がいかに抑えられるかがポイントになると思う。オーソドックスに戦いたい。