南阿蘇鉄道 全線運転再開1年 利用者数は好調 高森町では記念イベント【熊本】

AI要約

南阿蘇鉄道が全線で運転再開して1周年を迎え、利用者数が増加し黒字になったことが明らかになった。

記念イベント『高森南鉄フェスタ』が開催され、観光客や鉄道ファンが楽しんだ。

今後は鉄道と周辺観光を組み合わせた商品開発や販売促進を行い、安定した経営を目指す。

第三セクターの南阿蘇鉄道が全線で運転を再開して15日で1年です。13日、高森町で記念イベントが行われました。全線再開後の利用者数は好調で、昨年度の経常利益は23期ぶりの黒字となりました。

高森駅周辺の整備事業完了と南阿蘇鉄道の全線再開1周年を記念して日開かれた『高森南鉄フェスタ』。

13日は、雨が降ったりやんだり…の天気でしたが、観光客や鉄道ファンがステージイベントや地元のグルメを楽しみました。

【会場に訪れた男性】

「みんなが気軽に立ち寄れる楽しい駅になってほしいですね」

完成したのは去年、全線再開に合わせて新しくなった高森駅の駅舎隣りに建てられた『交流施設』。中にはカフェもオープンしました。

去年7月15日に熊本地震の被害から完全復活し、7年ぶりに全線で運転を再開した南阿蘇鉄道。

6月、発表された昨年度の決算によりますと、鉄道の利用者数は前の年度の2.5倍近い20万4000人と、大幅に増加。

駅売店の売り上げも好調だったことから、経常利益は23期ぶりの黒字になったということです。

【南阿蘇鉄道 津留 恒誉 社長】

「多くの皆さんの祝福を受け、たくさんのお客さんに列車に乗車してもらい感謝している。課題改善に向け取り組みながら安定した経営持続につなげていきたい」

全線再開初年度は好調の滑り出しだった南阿蘇鉄道。今後は、新しくなった高森駅を起点に鉄道と周辺観光をセットにした商品の開発や販売促進を行っていきたいとしています。