カブ主総会(7月14日)

AI要約

株主総会のピークは過ぎたが、こちらのカブ主の活動はこれからが本番。1億台以上が生産され、世界で最も売れたバイクのスーパーカブ。愛好家が集うイベントが全国で企画されている。

「カブ主総会」の異名もある東北で初めて開かれたのは震災の年の9月。カブ主の熱い思いは年々広がっていく。東北6県全てで実現し、須賀川会場は回を重ねるごとに参加が増えている。

来月25日には二本松市の霞ケ城公園で初めて催される。ライダーの一つの誇りになっている。全会一致で「聖地」への支援。鳴らすエンジン音は心強い。

 株主総会のピークは過ぎたが、こちらのカブ主の活動はこれからが本番。1億台以上が生産され、世界で最も売れたバイクのスーパーカブ。愛好家が集うイベントが全国で企画されている。「カブ主総会」の異名もある▼東北で初めて開かれたのは震災の年の9月。舞台は須賀川市だった。市内のライダー数人が「カブで福島を元気にできないか」と手弁当で準備を進め、当初の予定より4カ月遅れて開催にこぎ着けた。震災の爪痕が色濃く残る中、70台が集結した▼カブ主の熱い思いは年々広がっていく。宮城、岩手、青森、秋田の各県でも毎年開かれるようになり、昨年の山形県で東北6県全てで実現した。須賀川会場は回を重ねるごとに参加が増えている。5月には、全国から乗り付けた700台が公園を埋めた。地元の飲食店や商店はにぎわい、思わぬ総会効果に湧いた▼来月25日には二本松市の霞ケ城公園で初めて催される。東北の先陣を切った「福島」を目指すのが、ライダーの一つの誇りになっている。低燃費、馬力は十分の愛車で颯爽[さっそう]、中国地方から1週間以上かけて駆け付ける強者[つわもの]もいる。議決するのは全会一致で「聖地」への支援。鳴らすエンジン音は心強い。<2024・7・14>