奈良県橿原市十市町、盆踊り36年ぶり復活へ 8月3日の本番に向け、住民集まり練習開始

AI要約

奈良県橿原市十市町で36年ぶりに復活した盆踊り大会が開催される。

地域住民が練習に参加し、盛り上がりを見せている。

自治会の取り組みや参加者の笑顔が、町の団結を促進している。

奈良県橿原市十市町、盆踊り36年ぶり復活へ 8月3日の本番に向け、住民集まり練習開始

 町内で行われていた盆踊りを復活しようと、奈良県橿原市十市町で8月3日、盆踊り大会が開かれる。同町自治会によると盆踊りは36年ぶり。7月7日には多くの地域住民が集まって練習を始め、本番に向けて早くも盛り上がりを見せた。

 同町ではかつて十市御縣坐(みあがたにいます)神社にやぐらを組んで盆踊りが行われたというが、36年前を最後に営まれなくなった。

 同町には10月の秋祭りでだんじり7基(市指定民俗文化財)を曳行(えいこう)する伝統行事がある。近年は春秋に地域住民や町内立地企業の家族らが参加する田植え・稲刈り体験イベントを実施しているほか、昨年11月には町の文化遺産を巡るウオークイベントを開催。

 コロナ禍も収まり住民同士で交流する機会が増える中、さらに盛り上げるため「盆踊りを復活しよう」と声が上がった。町自治会が実行委員会を組織し準備を進めている。

 盆踊り大会は8月3日午後6時から、十市御縣坐神社で開く。同4時からはキッチンカーも出店。7月中には全4回の練習を予定する。

 同7日の練習初日には町の女性部や子ども会を中心に地域住民が多数駆けつけた。全員で「炭坑節」の振り付けを学んだほか、子どもたちは輪になって「アンパンマン音頭」を練習。見よう見まねで踊る参加者は笑顔であふれた。今後は「河内音頭」や「世界に一つだけの花」なども練習する。

 自治会の林田至玄会長(76)は「子どもたちも含めて多くの住民が集まって楽しんでくれれば。この機会に十市が一つになってさらに団結していきたい」と話す。