現美輪島展が開幕 秀作鑑賞、心に潤い 漆芸美術館が再開

AI要約

第80回現代美術展輪島展が県内最高水準の総合美術展として開催され、被災した来場者の心を潤わせた。

輪島展は能登半島地震で被害を受けた奥能登で唯一の開催地となり、35点の秀作が展示された。

会期は21日までで、入場は無料。多くの市民やボランティアらが鑑賞できるようになっている。

現美輪島展が開幕 秀作鑑賞、心に潤い 漆芸美術館が再開

 第80回現代美術展輪島展(一般財団法人石川県美術文化協会、北國新聞社、一般財団法人県芸術文化協会、輪島市など主催)は13日、同市の県輪島漆芸美術館で始まった。日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真の計6分野の秀作35点が、地震で被災した来場者の心に潤いを与えた。

 現代美術展は県内最高水準の総合美術展で、県内5市で開かれる巡回展のうち、輪島展は能登半島地震で大きな被害を受けた奥能登で唯一の開催地となる。

 会場の漆芸美術館は地震の影響で臨時休館していたが、復旧工事を進め、輪島展で約半年ぶりに来場者を受け入れた。前史雄(沈金)、小森邦衞(髹漆(きゅうしつ))、山岸一男(沈金)の人間国宝3氏の優品などが会場を彩った。

 会期は21日までで、時間は午前9時~午後5時(入場は午後4時半まで)。市民やボランティアら多くの人に鑑賞してもらうため入場は無料。